追着神社(おおつきじんじゃ)
奈良県御所市玉手字大月154 its-mo



鳥居と社域

交通案内
近鉄御所駅 東へ1km



祭神
阿治須岐高彦根命



由緒
 『奈良県史』によると、阿治須岐高彦根命を祀る旧無格社の小祠で、かつては当市宮前町の式内名神大社鴨都波神社のお 旅所であったと云える。当社祭神は八重事代主命(鴨都波神社の祭神)・一言主神(一言主神社の祭神) と異名同神の阿治須岐高彦根命(阿治須岐高彦根神社の祭神)でいずれも葛木山頂から山麓に鎮まる賀茂神のことである。
 とあるそうだ。miekoさんに教えて頂いた。

 同じく『御所市史』の民俗の項に玉手の追着の森について、役の行者が十七歳の時、葛城山へ修行の途中、十五、六歳の娘があらわれ行者を追いかけたので、行者は独鈷杵で女を追い払った。しかし、娘は大蛇と化し、行者を追ったが、鴨の明神の助力を得て大蛇に勝つことができた。以来、追着の森という。

 近所の野口神社の祭礼の蛇綱引きの由緒譚もこのお話で、往古には蛇神に追われた役小角の話は当地の英雄譚として語り継がれたのであろう。
 当神社の北東500m程に吉祥草寺があり、役小角の生誕の地と門前に大書してあった。


お姿
  狭い社域で、民家に囲まれた小祠。しかし遠目からでも木々がよく見えて神社だとはすぐ判る。

本殿



お祭り
秋祭 10月17日

大和の神々
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