神野山大神

奈良県山辺郡山添村伏拝付近 mapfan

鳥居


交通案内
奈良名張線神野山登山口

祭神
神野山大神(稲荷神のようにも見える。甕速日命とするようだ。)


由緒
 標高618.8mの秀麗な円錐形に見える山の頂上に鎮座、その横には玉塚と言い、速日命(かんはやひのみこと)の古墳と言われている。また、古代の人がこの場所を神が降臨する磐境といった名残とも言う。神野山大神(甕速日命)の母神ともされる。
 春日大社の摂社に神野神社があり、甕速日命を祭神としている。

王塚(デネブ)
 

お姿
  神野山は角閃斑糲岩と呼ばれる石で構成されている。大和高原は一般的には花崗岩で出来ているが、角閃斑糲岩はそれよりも堅く、この岩は侵食に耐えて残ったのもと見られている。なお、角閃斑糲岩は三輪山の山頂部を構成する岩。磐座になりやすい岩と言える。

 この山の特長は鍋倉渓と言われる岩の流れの姿であり、全長500m、巾30〜40mに渡って広がる奇観をなす。岩の下は伏流水が流れ、音は聞こえるが見えない。見えれば幸せになると言う。

鍋倉渓

 山頂は比較的広い高原となっており、下界では猛暑の日であったが、実に清涼な風が吹き、天国のような気持ちよさ。

 鍋倉渓の途中に竜王岩と呼ばれる巨石が祭られている。遊歩道の反対側。鍋倉渓を銀河とすると、アンタレスの位置とされる。

 鍋倉渓から頂上へ向かう途中にも巨石が鎮座している。

竜王岩
この横に大黒天・恵比須天を祀る祠と行基堂がある。奥には行の滝。

天狗岩(アルタイル)  八畳岩

 鍋倉渓に行くまでに大師の硯石と言う岩があった。中央が窪み、潮水が出るとされる。蛙が多く居たが一斉に飛び立った。そこには頭が三角のハブが来ていた。中央の茶色いものがそれ。

大師の硯石とハブ


『奈良県の歴史散歩』

大和の神々
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