若桜神社・高屋安倍神社
奈良県桜井市谷344 ゼンリン

鳥居



交通案内
近鉄大阪線・JR桜井線桜井駅南 500m

祭神
伊波我加利命 合 神倭磐余比古命
境内 高屋安倍神社 屋主彦太思心命、大彦命、産屋主思命

由緒
 高屋安倍神社は式内大社。本来の鎮座地は更に南400mにある松本山であって、「霖雨のため一山崩潰社殿破壊し終に若桜神社の境内に遷座せり」と社伝に記されているそうである。 時期は不明であsるが、18世紀以前と思われる。 近くに安倍文殊院(崇敬寺)がある所から、大化以降この地は安倍氏の聖地であったと推定されている。*1
安倍(阿部)氏は八代孝元天皇の皇子の大彦命の後裔の阿倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が文殊院を創始している。 阿倍倉梯麻呂は、大化の改新以後にわが国最初の臣下で最高の官職である左大臣に任命され、中臣鎌足や石川麻呂らと、中大兄皇子の下で、大化改新の推進を行った。 また、阿倍氏は、4世紀以降東国とも関係が深く、東国政策にも大きな影響力を有していた。 倉梯麻呂は大化五(649)年に死去している。地域に古墳が多いが、7世紀の大型石室墳である文殊院西古墳は、文殊院境内にあり、倉梯麻呂を葬った可能性が高い。

若桜神社の祭神は伊波我加利命であるが、稚桜部の祖神であろうか。

若桜神社も式内社であるが、式内論社に池内に鎮座する稚桜神社がある。

お姿

遠景


 少し離れて見ると小山の頂上に鎮座している姿が見える。 境内周辺はさわやかな雰囲気の神社で、名前の通り桜の木が多い。拝殿の奥を窺い知れないので、高屋安倍神社が確認できない。

拝殿

お祭り

例祭(頭屋渡し) 10月 5日

参考書*1 日本の神々4の若桜神社・高屋安倍神社 松田智弘氏(白水社)

大和の神々
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