十市御縣坐神社
奈良県橿原市十市町1 ゼンリン


交通案内
近鉄橿原線新ノ口駅 北東1300m

祭神
豐受大神 配 市杵嶋姫命
社伝では十市県主の祖大目を祭神としている。

由緒
 延喜式大社である。御県とは四〜五世紀に、大和王権がその王領、服属地を設定した行政上の単位である。 御県から野菜、酒、水、氷、薪などを献じた。また王妃をも出した。十市県主は孝安妃を出している。*1 十市県主の五十坂彦の女の五十坂媛を妃にしている。別名は押媛、忍坂媛である。五十はイ、イソと読まれるが、朝鮮語ではO-Shipであり、押、忍と書かれる。
 孝安天皇が五十坂媛を娶り、室之秋津島宮に天下を治しめた事は、大和盆地の北部・東部を押えていた倭・磯城王国と西南部の葛城王国との協調説話を記紀が語っているのである。 初期大和王権の形成史を語るのである。*2 

お姿
  寺川北岸に鎮座。寺川は忍坂川と呼ばれていた。祭りが近いので、近所の人々が準備をしていた。

本殿




鳥居


お祭り
例祭 5月5日、10月15日
*1 日本の神々4(大矢良哲)白水社
*2 古代倭王朝論(畑井弘)三一書房

大和の神々
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