龍穴神社
宇陀市室生1297 mapfan



祭神 
配祀 天兒屋根命、大山祇命、水波能賣命、須佐之男命、埴山姫命


由緒

 社前を流れる室生川は宇陀川名張川木津川となり淀川として大阪湾に注ぐ。水源に鎮座する神として篤い崇敬を受けてきた。 祈雨の神である。後方の山中に屏風状の岩壁がそそりたっている。そこに龍穴とされる岩屋があり、請雨の祭典が行われた。水神であるが、大陸の龍神信仰の影響を受け、龍王、龍神を祀ると龍王社と呼ばれていた。
 またこの龍穴は須勢理姫の籠もった旧跡とされ、延暦九年(790年)榛原町赤埴の白岩神社に遷座したと伝わる。龍穴を女陰とする古代性神信仰であろう。

 中世には室生寺と龍穴神社は興福寺の支配を受けまた春日大社の摂社の鳴雷神社との関連もあり、この頃藤原氏が天兒屋根命を配したのであろう。

たたずまい
 室生寺の前を東に1km。杉の巨木が林立する森に鎮座、道路沿いに「龍穴杉」と呼ばれる樹高20m目通り8,5mの巨杉である。 室生寺からこの神社の背後にかけて鬱蒼たる樹林である。




 近鉄榛原駅から東南へ行くと先ず墨坂神社の赤い鳥居が見える。さらに369号を御杖村方面に25分程歩く。 内牧川の西岸に鎮座する。

秋例祭 10月10日

大和の神々
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