國津神社(九日神社)

奈良県桜井市芝812 its-mo

神社中央から北を見る。陽石陰石の向こうは箸墓古墳


西方を眺めると二上山      東には三輪山
   

神社敷地の南側の社殿



交通案内
JR巻向駅 南1km

祭神
多岐津毘賣命、多紀理毘賣命、狹依毘賣命


由緒
 日本古代のレイラインとされる「太陽の道」は桜井市では、長谷寺、三輪山、桧原神社、国津神社、箸墓が線上に浮かぶと桜井市の公式HPにも紹介されている。 箸墓の東に国津神社が鎮座しており、桧原神社と国津神社とは氏神、産土神のペアとして地域の人々に祀られているようであるが、当九日神社はほとんど取り上げられる事はない。

 ZOUさんに教えて頂いたのですが、小川光三氏の『大和の原像』では、三輪山ー桜井市芝の春日神社ー多神社の、「ミニ太陽の道」が存在するとの事です。確かに三輪山頂の真西は「ミニ太陽の道」です。

 一方、ZOUさんによれば芝の春日神社はは西暦1700年代の創建のようで、実際にはこの九日神社の方が古い存在ではなかったかと想定されています。(神奈備写真掲示板へのご投稿H15.2)

 またmiekoさんの九日神社にこの神社が紹介されています。miekoさんが第一発見者です。

神社遠景と三輪山

 何故、九日と言う漢字で通称とされたのか、ここが面白い所。
 miekoさんのHPは祭礼日が10月9日であることかと見ておられます。
 ZOUさんは春分の日に三輪山のどの辺りから太陽が昇るのかの調査をされるそうだ。それによって進展があるのかも。
 本当のレイライン 朝日が昇る神社 旭→九日
 射日神話の残像が残る。九つの太陽。
 九頭神社の名前の変化。クズ神を祀る神社は国津神社、九頭神社などの漢字がついています。当神社も元々は九頭神社だったのかとも思われます。そこに春日神社が合祀されて来て、九頭春日神社が省略されてしまったとか。

 上記の文章は2003年に書いたものですが、2010年に一つの発見をしました。真弓常忠著『大嘗祭の世界』p12に、「稔りの秋の収穫祭に、オクンチ お九日 お供日、がある。神のコトヨサシ(ご委任)によって労き励んで作った結果、この通り収穫できましたと、まず神のみ前に新穀を捧げてお祭りする。それが供日(くにち)というものである。」とあり、どうやらこの祭りが行われた神社のようである。そのために祭礼を10月9日に設定しているのだろう。miekoさんの鋭い直感正解。


お姿
 箸墓南方の池の南側に狭く鎮座している。鳥居がないようだ。

箸墓のクビレ部分ー何故か艶っぽいと思うおいやんでした。


お祭り
 10月 9日   例祭



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