姫神社

奈良県吉野郡大淀町芦原366 地図


鳥居


交通案内
芦原トンネル南入り口の南500mを西に下る 正覚寺奧の西谷山に鎮座。


祭神
下照姫命


由緒
 創祀・由緒は不詳。
 御所市や古瀬には鴨の神々が多く鎮座しており、下照姫は御所辺りからここに勧請されたのであろう。
 この辺りは中央構造線が通っているはずだが、地中深くになっているのか、丹生の伝承がないようだ。水神としての姫神が尊ばれたのかも知れない。
 下照姫を織物の神とする考えがある。それは伯耆國川村郡の式内社である倭文神社に建葉槌命が祭られず、下照姫が祭られていたことからの誤解と思われる。女神は往々にして織物の神とされる場合がある。しかし天照大神も機織りを行っていたが、織物の神とはしていない。
 当地の畑屋の天水分神社「天羽槌雄命」、また大岩の大岩神社「天羽槌雄命」はそれぞれシズオリ、シドリの神天羽槌雄命が祀られている。織物にゆかりの地ではあったようだ。
 倭文は古来倭国の文様(文:アヤ)入りの織物。機織りの神では天棚機神、女神では七夕姫が思いおこされる。 七夕神は星神。

割拝殿


お姿
 北西向きに鎮座。正覚寺の裏の山中に鎮座、西山と云う山。浄土宗かも。
 賽銭箱が置かれていない神社である。
 石段を登ると薬師堂がある。さらに行くと鳥居、割拝殿があり、本殿前にでる。すがすがしい雰囲気。本殿の背後に巨杉が立っている。樹齢は300年を越えるようだ。

本殿と木々


お祭り
例祭  10月 9日

参考 『大淀町史』『平成祭礼CD』
大和の神々

神奈備にようこそ