葛城二十八品 第十五品



 南海電鉄橋本線 天見下車 西の流谷経由岩湧寺 mapfan
 岩湧寺 十一面観音、弘法大師作。
 飛泉二流あり、一を不動滝、一を千手滝。


本堂
七世紀末に文武天皇の勅願によって役小角が開いたと伝わる。
往古は天台宗の霊場。本堂は江戸時代初期のもの。

多宝塔


 『河内名所図会』に、「巖湧寺、加賀田村の南にあり、紀州九重峠の西界なり。巉巖屹立して其形、湧出るが如し」とある。

 岩湧寺から岩湧山への登り口の方向に歩く。登り口には曲がらず、そのまま山道を10分程度あるく。途中に、経塚への案内板が右側に見える。
 その手前を山中に入り、尾根を道なりに100mほど行く。登りを越えれば、経塚がある。

標識、山中へはガードレール脇から
 

経塚 妙従地湧出品第十五之地


 岩湧寺の周辺には巨岩がまさに屹立している。木々が深いので岩全体を見渡すことは出来ない。滝の近くは真夏でも流石に涼しい。

屹立している岩
 

『葛嶺雑記』 嘉永三年(1850) 三浦茂樹 から

 岩 湧 寺  同国郡 加賀屋谷 宗門天台 若王子末 領主膳所侯   本堂十一面・神変大士・二重塔・経塚。

 妙 従地涌出品第十五之地

 おもひきや岩涌寺の名におひて経つかさへもふたつありとな

 

 


参考資料  『葛城の峰と修験の道』、『葛嶺雑記』、『葛嶺回峯録』  

葛城二十八宿

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