七種山・七種神社
兵庫県神崎郡福崎町田口702 its-mo


金剛城寺の旧山門

交通

JR播但線福崎駅 北西7km



祭神

八大竜王


鳥居と扁額
 



由緒

 『播磨国風土記』(神前の郡 高岡の里)の条に、「奈具佐山 檜が生える。その名の由来は不明である。」とある。七種神社は『平成祭礼CD』には、シチグサ神社のルビが見える。それ以外の祭神、祭礼日、ましてや由緒などの記載は一切なく、この読みもどこまで信を置けるかは不明。

 鳥居の扁額には「八大龍王 八龍破地大神」とあるので、祭神を八大竜王とした。いずれにしろ、七種山山中には四十八滝と言われるほどの滝があり、水神、降雨の神が祭られるのに相応しい環境。


太鼓橋


拝殿



お姿 

 福崎駅から七種神社の途中に野外活動センターがある。
 ここから歩いたのだが、小さい自動車なら相当奥まで行ける。
 金剛城寺(真言宗)の旧山門があり、いよいよ舗装のない道路になる。途中に弁慶のノコギリ岩とか雌滝とかがある。山道の所々に石垣が残っている。おそらく金剛城寺の宿坊とか末寺が建っていたのであろう。大きい寺院であったのだろう。

 鳥居の向こうに太鼓橋があり、虹滝が見える。
 前日の雨で水量が多くなっているのだろう、滝の近くを通るとき、飛沫が飛んでくるようだ。 神社の石垣が見え始めた時に同時に七種滝が見えてくる。落差72mと言う。
 拝礼の向きは七種山頂であり、この滝ではないが、滝の水源に対し遙拝するようになっているのかも知れない。滝の落ち口を頭と見た観音像に見える。これは前日の雨のおかげ。

 七種山は金剛城寺の所有になっている。生野層群と言う地層は、火砕流でできた溶結凝灰岩が主な成分だと言う。粘っこい溶岩流で出来た山のようでアップダウンのきつい上り下りが続く。足に覚えのある方は一つチャレンジを。


本殿 向拝の彫刻も見事


  七種滝  下から   神社から 観音様かマリヤ様か
 


お祭り 

  

『播磨国風土記』、『平成祭礼データ』

神奈備神社兵庫県一覧

神奈備にようこそに戻る