名居神社
三重県名張市下比奈知2092 mapfan

鳥居

交通案内
名張駅から下比奈知行きバスで下比奈知下車


祭神
大己貴命 配祀 少彦名命、天兒屋根命、市杵嶋姫命、事代主命、蛭子命

修理中の本殿


由緒

 延喜式内社。
 伊賀の国津大明神、大己貴社と呼ばれていた。当社を地祇大明神とし、地祇神に二義があり、一義を豊受宮、また一義に大己貴命と言う、と『伊水温故』(1687年)にあると『日本の神々6』で森川桜男氏が述べている。

 所で、「なゐ」とは地震のことだそうだ。 推古七年に「地動りて舎屋悉に破たれぬ、則ち四方に命じ令して、地震(なゐ)の神を祭らしむ」と『日本書紀』に記事がある。当地も古い火山帯と言うか地溝帯で恐らくは小さい地震が多い地域であろうから、名居神社が地震の(を鎮める)神であっても不思議ではない。尤も、他に「なゐ」とつく式内社を挙げてみよう。

阿波 宇奈爲神社[ウナヰ] 十二社権現
播磨 古奈爲神社[コナヰ] 兵庫県多可郡黒田庄町
出雲 眞名井神社[マナヰ] 国土生成の大神
出雲 久奈爲神社[クナヰ]
丹後 比沼麻奈爲神社[ヒチノマナヰ] 豐受大神
越前 坂名井神社[サカナヰ]
 さて、これらの*ナヰ神社が地震と関係があるのかどうかは簡単には言えない。

 さて、当社は国津大明神と呼ばれていた。この近辺の伊賀国名張郡には幾つかの国津神社が祭られている。
 名張市滝之原599
 名張市青蓮寺948
 名張市奈垣2042
 名張市布生1120
 名張市長瀬1454
 名張市布生川前2284 上長瀬國津神社「建速須盞男命」
 名張市上比奈知81
 名張市美旗 美波多神社に合祀
 名張市東田原 九頭神社 美波多神社に合祀
 名張市中知山 記録がある
 大国主神、大己貴神を祭神としている。
 これらの国津神社はやはり大和から紀の川に至る一群の九頭の神の系列にあるのかも知れない。

拝殿の中


お姿
 社叢が盛り上がり、木々が多い神社。 残念ながら本殿は修復中で、おごそかさを感じることにはならない。


お祭り
 11月 2日、3日 例祭

由緒 平成祭礼データ

名居神社由緒書

 日本書記によれば推古7年に大和地方が中心の大地震があって諸国に自信の神が祭られた伊賀では当名居神社がそれであろうナイは地震の古語である江戸時代は国津大明神と稱し比奈知川上流に散在する国津神社の惣社であった。
以上

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