旭野神社
滋賀県東近江市上麻生町61 ゼンリン

鳥居


交通案内
近江鉄道朝日野駅 北北西1km

祭神
大山咋命

社標と七重塔


由緒

 創建年代は不明。
 渡来人が石作りの技術を持ち込んだとされ、当社にも町指定文化財の七重塔が置かれている。
 当社は古くは十禅師権現と言い、明治9年に旭野神社と改称した。十禅師は日吉大社上七社の神の一。
 近所の蒲生町岡本の高木神社、上麻生の旭野神社、下麻生の山部神社の三社合同で行う「ケンケト祭」は、700〜800年近い歴史を持つ。この祭りの伝承は、村の起源につながる。
 往古、麻生庄に神様が来たが、降雨のために日野川が氾濫し、橋が流されてしまい渡れなくなった。橋に代わる物を探していた村人たちは、帯を巻き付けた七枚の板で仮橋を作り、神様を無事迎えた。そのときに、神様が村人に栽培するよう麻の種子を手渡したという。祭りには帯七本を一本の木太刀に掛けたものが奉納されることから、ケンケト祭は「帯掛祭り」との別名を持つと言う。

本殿

鳥居と拝殿と国宝碑

 当社に隣接して法雲寺があり、本尊の木造帝釈天立像は平安時代の作であり、仏を守護するのだが、鎧を付けていないのが特徴とされる。元禄年間に当社の別当寺の本尊になったと言う。

国宝帝釈天立像


お姿
 境内の奧の方を歩いていたら、顔に蜘蛛の巣がかかった。 近所の子供達もあまり立ち入らないようだ。

 七重石塔 花崗岩製、高さ約275cmの均整がとれた多層塔。基礎は壇上積式、上端は複弁三葉の反花(かえりばな)、格狭間(こうざま)内に宝瓶三茎蓮華(ほうびんさんけいれんげ)が二面、開花蓮華・孔雀の基礎に反花(かえりばな)をそれぞれ一面ずつ彫り出している。

お祭り
 4月 23日に近い日曜日   例祭

参考 『平成祭礼データ』、『クラブツーリズム裏静子氏資料』

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