黒主神社
滋賀県大津市南志賀2丁目883 ゼンリン

鳥居


交通案内
京阪坂本線南滋賀駅 西300m


祭神
大伴黒主公

鳥居前の古墳


由緒

 大伴黒主は大友皇子(弘文天皇)の皇子で大伴姓を賜ったと言う大友与多王の子孫と伝えられる。大友の名は、当地の旧名滋賀郡大友郷に由来する。
 大友氏はこの大友郷を本貫とする氏族で、黒主も滋賀郡司をつとめたことがあって、「滋賀の黒主」とも称されていた。また園城寺(三井寺)の神祠別当職をつとめた。
 黒主は平安初期の代表的歌人で、いわゆる六歌仙の一人として知られている。延喜十七年(917)宇多天皇の石山寺参詣の際、
 さざら浪 間もなき岸を洗ふめり なぎさよくば 君とまれかし
 と歌って大いに賞賛されたと言う。

 晩年の黒主は志賀山中で幽栖したと伝えられ、没年は明かではない。当社は没後、土地の人が小祠を建てて祀ったことに始まるという。
 鴨長明は『無名抄』に、「志賀の郡に大道より少し入りて山際に、黒主の明神と申神います。是昔黒主が神になれる也。今に大伴の黒主の宮ある。」と記している。

本殿


お姿
 東向き。境内は山中ゆえ木々は多い。
 国道工事で遷座をしている。社殿に新しさが残っている。
 本殿周辺には木々が少ない。背後は山。

本殿

お祭り
  10月  16日 例祭

参考 『日本の神々』『平成祭礼データ』

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