天稚彦神社
近江国犬上郡 滋賀県犬上郡豊郷町高野瀬40

鳥居

交通
近江鉄道 豊郷駅の西1km mapfan

拝殿


祭神
天稚彦命、大國主命、事代主命
配祀 大山咋神、大物主命、加具土命、下照姫命、菅原道眞

由緒
 三代実録に近江国天若御子神とあるのが当社と見なされている。

 三津村(彦根市三津町)の勝鳥神社の祭神も天稚彦命である。勝鳥神社の由緒書きには「美濃の国での戦いで亡くなられた天稚彦命のなきがらを下照姫命の兄が三津にほおむり勝鳥石をたてたと語り伝えられている。」とある。
 勝鳥神社所蔵の懸け仏の裏に天稚宮とあり、これは神体であり、祭日の日に天稚彦神社、それ以外の日は勝鳥神社に置くと云う。天稚彦神社の方が御旅所のような扱いに見える。逆に元社だったのかも。

 天稚彦神社の氏子は鶏卵鶏肉を食べてはいけないとあるそうだ。

 近くに天稚彦命とそっくりな味耜高彦根神を祭神とする阿自岐神社が鎮座している。 この付近と鴨氏や新羅系渡来人との関係は面白い所。

本殿


お姿
  社叢はなかなかのもの。 拝殿も迫力があるが、本殿は覆殿の中に鎮座のようだ。

お祭り
4月12日近い日曜日 春季大祭

9月12日近い日曜日 秋季大祭大祭

『平成祭礼CD』由緒

当社は國史現在社で第四十九代光仁天皇天応元年十一月に創立せられ一 四方の社地を有していた。神代の昔、天稚彦命は神々と共に当地にお立ち寄りになった時、風光明媚な日枝の庄を大変称賛されたので妃の下照姫命が天稚彦命の御遺体を此の地に葬られたのが創祀の始まりと伝えられている。 戦国時代当地の支配者であった高野瀬備前守その子備中守共に信仰心厚く社頭も隆盛を極めこの地を通る殆どの武将は天稚大明神に神饌を供し勝運を祈願したとも言われている。
 現今も勝運の強い神様として崇拝され、受験生又各候補者の参拝も多く、又厄除け商売繁盛の神様として御霊験あらたかであります。
 昔より高野瀬、三津、枝、澤、肥田、大町の總鎮守の氏神様として御神威益益高く輝き給う御社であります。
以上

参考 寺院神社大事典 近江若狭越前

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