吉姫神社
近江 甲賀 滋賀県湖南市石部東8−4−1

鳥居

交通
草津線石部下車 南へ1500m its-mo

祭神
木花開耶姫 配祀 上鹿葺津姫、吉比女大神

社殿

由緒
 近江国甲賀郡に式内社の石部鹿鹽上神社が鎮座していたが、今日、吉姫神社、吉御子神社を後裔社としている。
 近江の石部神社の祭神は三輪の大物主神の子の天日方奇日方命が多いが、この神と吉姫、吉御子との関連が今の所不明。

 越前國今立郡(福井県鯖江市磯部町)の石部神社の祭神が吉日古命、吉日売命(エヒコ、エヒメ)となっている。多気連が祖先を祭ったと言う。『倭姫命世記』十八年に記されている。

 当地は交通の要衝で、後世は石部宿と呼ばれており、伊勢への道筋であった。倭姫命の巡幸路としても登場し、活目入彦五十狭茅天皇(垂仁天皇)の四年、淡海国甲賀の日雲宮に遷り、四年間奉斎。とある。甲賀郡には日雲神社は三座鎮座、石部、磯部、多気、吉日古命、吉日売命との連想も働く。

 当地や当地一帯の野洲などから多くの銅鐸が出土している。即ち銅鐸祭祀氏族の居住地であり、所謂天孫族以前の祭祀が行われていたようで、倭姫になぞらえるよりは、国津神系統の祭祀だったのであろう。

本殿

お姿
   近江の著名な神奈備山である三上山が見えなくなる地域、石部山を神奈備山としての創建であったろう。

お祭り

 4月 3日 例祭

参考
日本の神々4

楡山神社サイトの倭姫命世記十八年

延喜式神名帳 近江

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