多米神社
大阪市住吉区長居2丁目8mapfan



旧跡に再建された小祠

交通

阪和線長居駅北200m



祭神
天日鷲命 配 倉稲魂神、保食神(神須牟地神社の末社として社記にあり)
大己貴命(神須牟地神社の境外摂社として平成祭礼データ)

由緒

 『摂津名所図会』には、「延喜式に出、寺岡村の西にあり 苗見社といひ又種貸の宮と称す、今荒廃して住吉の社頭猪の鼻の上に小祠あり 是その名残といふ」とある。

 創建年代は不詳。多米練の祖の創建と伝えられる。『新撰姓氏録』に、摂津国神別多米練、神魂命五世孫、天比和志命之後也、また河内国神別に多米練 神魂命の児、天石都倭居命之後也 とも見え、摂津河内に居住していたようだ。二月卯日、十月辰日、住吉社より米を土器にもり社地に埋めるとある。多米連は住吉社の神事にかかわっていたのである。

 『住吉大社神代記』の子神の条に「多米神」が見える。
 『住吉松葉大記』には、苗見神社の項に「按するに勘文に長居宿東一社、名苗見明神、と云へるは此の社の事なり。種貸社ともいふ。とある。明暦元年(1655)此社を猪鼻の道路に移し奉る。とある。これは住吉大社の摂社の種貸神社である。遷座の理由は不明。

 旧地には「多米社」の石碑が立つ。祭祀が続けられていたが、明治四十年、神須牟地神社に合祀されたとあるのは、現在地に復帰したことを指し示す。



旧跡に再建された小祠

お姿

 JR長居駅のごく西側の道を北に行く。郵便局の案内が見えてくるが、その角に多米神社は鎮座。要は郵便局の南向かい。
 小さい公園のような神域、神木であろう楠木は歴史を語るようだ。

 住吉大社の種貸社は旧神宮寺の北側にあり、南向きに鎮座、五穀の種が授かる信仰がもととなって、商売の資本を得たり、種貸人形を受けると子宝を授かる信仰がある。



住吉大社摂社種貸神社「倉稻魂命」



住吉大社摂社種貸神社 例祭 4月9日

平成祭礼データ 住吉大社摂社種貸社

苗見社とも称し、五穀の種が授かる信仰がもととなって、商売の資本を得たり、種貸 人形を受けると子宝を授かる信仰があります。

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