分杭峠 
長野県伊那市と下伊那郡大鹿村との境界 googlemap



峠の標識
従是北 高遠領


交通

JRバス 高遠駅(さくらホテル宿泊の場合には西勝間)から粟沢駐車場 そこから峠へのマイクロバス30分に一本


由緒
 地球の磁場は磁石が示すように、北をN極、南をS極として地球を取り巻いています。これは地中の鉄でできているマグマの運動によって生じています。磁場の方向は刻々と変動しており、プラスマイナス10度ほど行ったり来たりしています。さらにNとSとがひっくり返ることが約32万年に一回のペースで起こっています。
 分杭峠の場所は中央構造線とホッサマグナの重なる所にあり、地質上、複雑になっているものと思われます。地下で現在とは逆の磁場方向の時に磁化されたマグマの塊が冷えて存在し、ちょうど地球の磁場を消しているような状態が生じて磁力ゼロと見なされているのです。
 たしかに、麓の粟沢駐車場で、方位磁石がどの方向にも安定しない場所がありました。しかし、これは磁場ゼロと言うより、磁場二倍と言うべきでしょう。磁場は打ち消しあわないのです。車を向かい合わせに止めてヘッドライトを点灯させても、光が打ち消しあわないことと同じです。磁場は光子が運んでいるからです。
 峠では感じなかった二倍磁場は粟沢駐車場のバスの待合兼売店で、手をかざすと、温かくなるポイントがありました。血流に影響を与えているようです。どの場所が全部そうだとはなっていません。ごく一部の場所が二倍磁場になっているようです。これは「気」とは違うと思います。


粟沢駐車場売店

 さて、磁場ゼロと「気」とが結びついたのは、気功師が感じ取ったようで、ここはパワースポットとして有名になりました。筆者は「自分に向けられている怒気」は時々感じるのですが、それ以外の「気」には鈍感人間で、語る言葉を持ちません。


分杭峠の気場 真北向き。


分杭峠の周辺地図


 この峠は秋葉街道として利用されてきました。最初の標識がそれを語っています。しかし、峠には神社の痕跡もありません。街道を通った人々は「気」を感じなかったのでしょう。

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