阿須伎神社
島根県出雲市大社町揺堪1473

鳥居と山塊

交通案内
一畑電鉄浜山公園北口駅 北1km mapfan

祭神
阿遲須伎高日古根命
 配祀 五十猛命、天稚彦命、素盞嗚命、下照姫命、猿田彦命、伊邪那岐命、天夷鳥命、稻背脛命、事代主命、天穗日命

拝殿

由緒
 弥山から鼻高山山塊が東にのびており、南に断層崖があり、その南は湿地帯や砂丘であったようだ。 しかし、この辺りには遺跡も多く出ており、古くから人々が住んでいた。 『出雲国風土記』によると、この狭く長い地滞に83社の神祇官社、非神祇官社(国社)が鎮座していたと云う。
官社は概ね式内社
 当社に当たる阿受伎社(あずき)式内
 阿受枳社(同社韓国伊太神社)式内
 同阿受枳社(同社天若日子神社)式内
 阿受枳社(同社須佐袁神社)式内
 同社(同社神魂意保刀自神社)式内
 同社(同社阿須伎神社)式内
 同社(同社神伊佐那伎神社)式内
 同社(同社神阿麻能比奈等理神社)式内
 同社(同社神伊佐我神社)式内
 同社(同社阿遅須伎神社)式内
 同社(同社天若日子神社)式内
国社
 同阿受枳社、同社、同阿受枳社、同阿受枳社、同社、同社、同社、同社、同社、同社、同社、同社、 同社、同社、同社、同社、 同社、同社、同社、同社、 同社、同社、同社、同社、 同社、同社、同社、同社
 以上が風土記のアズキ社であるが、現在は一社のみ。

 杵築系神社とは違った系統の神社であったようだが、いつの間にか杵築大社の末社になっていた。

 社頭掲示から
 祭神の阿遲須伎高日古根命は御父神(大国主命)と共に、「切れ味のよい鋤」をおとりになって、国土創世におおいなる御神威を発揚なされました。 その御事蹟により、御名とともに御神徳が高く讃えられています。以上

 風土記や記紀にはこの地付近での主祭神の活躍話はなさそうだが、全国のカモアスキ大御神信仰の出発点との見方がある。

 韓国伊太神社であるが、「まれびと」の神のようである。これらの神々の祭祀は、新魂や若宮神の溌剌の霊威が求められた場合と同じことであったのであろう。

本殿 大社造銅板葺

お姿
 雰囲気のいい古社と云う感じで、流石出雲と云う神社。少し落ち着き過ぎているか。昔はもっと山中に鎮座していたようだが、この付近は断層崖であり、恐らくは崩れたのであろう。麓に鎮座している。

お祭り

例祭  10月10日 出雲国造たる出雲大社の宮司から奉幣使が差し遣わされるようだ。

阿須伎神社 (社頭掲示板)『平成祭礼データ』

当神社の主祭神 阿遅須伎高日子根命は大国主命の長男神にして、かってはこの地に 阿須伎神社と称する同名の社が、出雲国風土記に38社、延喜式(905)に11社 もある、かっては著名な神社であったが現在は同名の社は当社を遺すのみである。 出雲大社の攝社として10月10日の例祭には出雲大社の宮司の名代が献幣使として 参向する。
国土創成 農耕の神として崇敬をあつめている。旧郷社


参考 『日本の神々7』、『式内社調査報告』

h15.7.1

出雲石見の五十猛命
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