来待神社(來待神社)
松江市宍道町上来待 its-mo

鳥居

交通
JR来待駅からバス健康センター 西へ200m



祭神
大物主櫛甕玉命、積羽八重事代主命、五十猛命


由緒
 意宇郡の式内社。風土記では支麻知社として記載されている。また近くに来待本宮に合祀された佐久多神社が近くに鎮座、この社には同社韓国伊太神社との注がある。
 『日本地名学研究』(中島利一郎氏)には、「嘉羅久利神社を佐久多神社の同社坐韓国伊太神社の訛、加栗神社とも呼ばれた。」と記されている。

 三殿連結、中央が大物主神、左が事代主神、右が五十猛神を祀っている。三社大明神とか地名に因んで大森大明神ともよばれていた。
 社伝には崇神天皇の頃、大物主大神三輪より来ますと人々が待ったことから、来待神社と云うに到ったとの古傳があるそうだ。別の伝えでは事代主神が此処に神社を建て、大物主神を大和から迎えたともある。

 五十猛神を何時どのような経緯で祀られるようになったのか不明。近くの佐久多神社の五十猛神が遠く安来の広瀬に遷座していったので、分霊を此処に祀ったのかも知れない。


拝殿

お姿
 鳥居の後の杉の木は何となく左右対称になっているように見える。 参詣したのは朝早くでバスには幼稚園児も乗ってきた。
 神社では近所のおばさん方が清掃中であり、聞くと幼稚園児が参観にくるからとのこと。
 三殿を回廊で連結した珍しい様式、社殿は古色蒼然としており、氏子数二百軒にも満たない状態でこの神社を維持していくのは大変だと思われる。


左本殿


右本殿


お祭り
 10月 28日  例祭


狛犬
 

 参考 『神国島根』、『平成祭礼CD』、『式内社調査報告』


出雲石見の五十猛命
五十猛命ホームページ
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