木生神社(きなしじんじゃ)
隠岐郡五箇村大苗代田419 mapfan

鳥居

交通
西郷港 バス45分 村道西へ400m



祭神
五十猛命
合祀 田良姫命 木花咲耶姫命


拝殿

由緒
 当社は古来産土神社として又樹木の守護に霊顕高き神と仰がれてきた。
 祭神田良姫命は字垣にお内に鎮座の太比良多神社の神であるが由緒は不明。
 木花咲耶姫命は字竹の下に鎮座の花森神社と称し、由緒は不明。

 『伊末自由来記』によれば隠岐に始めて住み着いた人は「木の葉人」と云う、寿皮や獣皮をまとった風体の流れ人。渡航往来の巧みな海の民である。
 その木の葉人が居たのが欝陵島との話がある。
 江戸時代の17世紀後半に南宗庵が編んだ『残太平記』に以下の記事がある。 
 偖又隠岐国ノ商人ヲ呼テ五十猛嶋ノ事ヲ問給ヘバ隠州ヨリ七十里ニハ近ク覚ヘ候。東西九里ニテ、大竹如芦シゲク生テ竹ノ中ニ路アリ人不住一ノ岩屋アリ。内ノ広サハ一町四方モ有ベシ。人若シ是ニ望メバ色黒キ一眼ノ人長一丈ニ過、竹ノ葉ヲ衣トシテ鉄棒ヲ振テ追出ル......此大人ハ素盞烏尊ノ御子五十猛命此嶋ニ住給フト云伝ヘタレバ神ニテ在スラント思ハレ候。
 木の葉人は五十猛神が率いて隠岐にやって来たと思われます。
 『古事記』の国生みの段に、隠岐の三子島の神名は天之忍許呂別神とあり、これは五十猛神と云えるのかも。


本殿

お姿
 木々に埋もれているような神社である。村道のどんづまりから細い道をしばらく歩くと鳥居が見える。
 本殿は大社造変態。間口は一間弱だが、威厳を感じるたたづまいである。
 大した時間を隠岐島後で過ごしていないが、もっと五十猛神が祀られているような気がする。


お祭り
  3月 15日  例祭

参考 『神国島根』

出雲の五十猛命
五十猛命ホームページ
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