八坂神社摂社八将神社
兵庫県川辺郡猪名川町柏原字宮脇11 ゼンリン


交通案内
能勢電鉄日生中央から阪急バス 柏原行き終点下車 南へ300m

祭神
八坂神社 素戔嗚尊
八将神社 五十猛命、大屋姫命 ほか

由緒
 八坂神社が産土神社である。創建年代は元久二(1225)年と伝わる。この地は大野山の麓に当たる狭い峡谷の突き当たりになる。この大野は「おおや」ともよばれている。 この大野山は猪名川の源であり、縄文早期の末の土器が発見されている。
 一方、素盞嗚尊や五十猛命を奉戴する人々が生活を始めるのは、この地一帯に言える事だが、多田銀銅山が開発されてから以降の事ではなかろうか。 では、この鉱山の開発は奈良時代にまで遡ると言われるが、本格化するのは鎌倉時代である。外部者が病原菌を持ち込んで、はやり病が絶えず、牛頭天王をお迎えしたと言う所であろうか。
 銅の精錬に多量の木材を要したであろうから、その植林を行った人々の勧請したものと思われる。いかんせんこの地域は瀬戸内海気候の内陸部であり、現在の山の姿も木々が盛り上がっているようには見えない。

覆殿の中の本殿


八将神社


お姿
 巨杉二本の背後に鳥居と山門風の建物があって、二階が祭り場と面一となっている。この地は東にしか開いていない。神社も東向きである。

神社風景


お祭

 秋祭り 
 子供達が歌舞伎の名場面から取材した所作を演じながら練り歩く練り込みがあった。 境内には独楽回し式の回舞台を備えた農村歌舞伎の場がある。山門の二階である。
参考文献 日本歴史地名大系 兵庫県の地名 平凡社、兵庫県神社誌

五十猛命ホームページ
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