厳島神社・新羅神社
宇治市大字菟道

鳥居


交通
京阪宇治線三室戸寺 北西1km ゼンリン

祭神
厳島大神
摂社 新羅神社 新羅明神(五十猛神)

社殿

由緒
 厳島神社は江戸時代には弁財天社と呼ばれ、元禄年間に現在地に遷るまでは、西方三町許の所に鎮座していた。古代の三室津の跡と推定される地に祭られた水辺の神であった。
 当地は宇治茶の主要産地であり、弁財天を祈雨の神として崇敬していた。

 三室戸寺は明星山の北西部の山中にあり、観音菩薩を本尊とする。平安時代に天台宗の寺院として近江の園城寺の別院として創建された。従って、園城寺の新羅善神堂を勧請したもの。
 十八神社が三室戸寺の鎮守として祭られていた。ここに新羅善神堂の神が勧請されていたが、明治十年、厳島神社に遷座している。新羅明神については、「素盞嗚尊御子なり母は稲田姫尊、五十猛尊紀州名草の社、近江国新羅大明神是なり」とあると言う。

お姿
 三室戸駅から北東20分程度の集落の中に南面して鎮座している。入口の鳥居をくぐると太神宮の鳥居と祠があり、さらに東へ進むと社伝は二社並び、手前が新羅神社、向こうが厳島神社。共に山裾の南側に南面して鎮座している。
 手入れが行き届いている。聞くと、地域で六社あり六年に一度地域の祭を行うが来年が当番なので・・。とのこと。

 厳島神社の社殿は流造鉄板葺で、切石を土台としている。元禄十年の棟札・灯籠。手水鉢がある。社殿は東から熊野・菅原・厳島・八幡・稲荷の五社が三間に並ぶ。

新羅神社

お祭り 

『寺院神社大事典山城』平凡社

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H20.12.20