飯神社・摂社荒神社
香川県丸亀市飯野町東2山根20 ゼンリン

飯野山遠景

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交通案内
丸亀駅東南4km 飯野山南西麓


祭神
飯依比古命 少彦名命

境内摂社
菅原社「菅原道真」
荒神社「大年神」
荒神社「五十猛命」
伊勢神社「天照大御神」


由緒
 『延喜式神名帳』に、讃岐国鵜足郡小飯神社とあり、讃岐二十四社の一。
 鵜足郡は紀氏と同族の坂本臣が居住していた。五十猛命を祀ったか。
 『古事記』の国生みの神話に、「次に伊予之二名島を生みき。この島は身一つにして面四つあり。面毎に名あり。故、伊予国(イヨノクニ)を愛比売(エヒメ)と謂ひ、讃岐国(サヌキノクニ)を飯依比古(イヒヨリヒコ)と謂ひ、粟国(アハノクニ)を大宜都比売(オホゲツヒメ)と謂ひ、土左国(トサノクニ)を建依別(タケヨリワケ)と謂ふ。」とある。飯依比古は讃岐の国魂神である。

 『播磨国風土記』の揖保郡香山の里に飯盛山の項があり、「讃伎国宇達郡の飯神の妾の名を飯盛大刀自と言い、この神が海を渡って来てこの山を占めて住んでいた。だから飯盛山と言う。」とある。
 岡山県の玉野市胸上の八幡宮に八幡神の他に飯依比古 飯依比賣が祀られている。この女神が飯依比古の摘妻(ムカヒメ)?

 天正年間兵火に罹り社殿悉く焼失、別当某僅かに神体二躯を奉して火中より逃れ、元和八年九月社殿再興なり、遷宮を行ったと言う。

 摂社に荒神社が二座記載されている。明治四十四年字高柳の荒神社と字山根の荒神社を合祀している。


社殿




お姿
 1724坪。往古は山頂に鎮座、中古は山腹、さらに後年に山麓に遷したと言う。
 当初の予定では丸亀駅からバス丸亀東線で珠光圓で降りて歩く予定だったが、電車に乗り遅れて、バスの便がなくタクシーで行った。なんと珠光圓から20〜30分はかかるような曲がりくねった登りの道筋だった。
 鳥居は北側にあったようで、写していない。境内は山麓で広そうだ。拝殿は瓦葺きの南面鎮座。拝殿の左右に橘と桜が植えられている。意外と珍しい景色。摂社群はその前の東側に西向きに鎮座。

本殿




お祭り
例大祭 10月下旬土曜日、日曜日


荒神社二社 五十猛神と大歳神を祀る。どっちがどっち?  

社殿


五十猛命ホームページ
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