医王神社
伊都郡かつらぎ町大字中飯降 its-mo

鳥居

交通案内
和歌山線 妙寺 北北東2km

祭神
醫王神
配祀 譽田別命、天忍穗耳命、菅原道眞、大將軍神

遙拝所

由緒

 石碑には医王神社とあり、小さく遙拝所と掘られいる。 かつらぎ町短野989番地に本社が鎮座しているようだが、和泉山脈に近い場所のようだが確認できていない。
 醫王薄伽大明神とも言われ、佛語より発せられた御社で、東へ約500メートルの位置に観音寺がある。真言宗山階派。堀越観音もあるのだか、実際の所よく判らない。現地調査が必要。堀越観音は『葛城の峰と修験の道』によると、「本尊秘仏癪観世音菩薩は、文武天皇の大宝二年(702)役行者が葛城開峰のおり、御母公の癪の病の平癒のため、三十七日間の祈祷と一刀三礼のもと彫刻された霊像である。」と記されている。

 当社の創建年代は不詳であるが、天正十年(1582)九月、織田信長の高野攻めの時兵火に遭遇、後再建されたもので、当時の観音菩薩は高野山小田原の住人の作であると古文書で判明している。古物によれば創建は古く薄伽醫王神社の別当寺として創建されたものと推定され、神仏の係わりを現わしている。

遙拝の方向

お姿
 八太神社の東側の道を北へ北へと約1km、農用道路を横ぎって暫く行くとこの遙拝所に行き当たる。鳥居と窓だけの所。

お祭り
10月17日 1日間 秋祭 例祭

紀伊続風土記 巻之四十四 伊都郡官省符荘 短野村

 ○医王薄伽大明神社 境内周二百四十間
 小名広野にあり 本地薬師といふ 薄伽は佛語なり 末社春日明神あり 木村の中に当社の旧地あり 社地周八間

 

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