大多羅乳女神社 オオタラチメ
紀の川市貴志川町丸栖641 mapfan

鳥居


交通案内
阪和線  天王寺→和歌山 (60分820円)
和歌山線 和歌山→船戸 岩出野上線

 
貴志川線 和歌山→貴志 岩出野上線を北へ徒歩3km



祭神
伊弉冉尊 合 市杵嶋姫命
境内社 祇園神社 ほか



由緒
 大垂乳女大明神は大歳宮之御母也と伝える建治三年(1277年)の文書が残っている。
 紀州名所図会では調月[ツカツキ]の大歳神(大年神社)と夫婦神で、聖徳太子が物部の守屋を滅ぼした時に御祈願されたと伝えられている。
  神社所蔵の古文書「当大明神宮留書」によれば、「正保元年」(西暦1644年)より祭祀が行われたとあり、 今より三百五十年以前から伊弉冉命が此の地の産土神として鎮座されている。 その後、明治41年の合祀令により市杵島姫命を合祀、大多羅乳女神社として今日に至る。 御神体に寛文8年(1668年)3月と銘記された御霊代が祀られている。

オオタラチメについて
オオタラチメと似た名前の神々を祀る神社例
 鳥取県岩美郡国府町岡垣 太田神社「大多羅大明神 現在は猿田彦命」
 鹿児島県薩摩郡甑島 大多羅姫神社 現在の上甑村の甑島神社「少彦名命」か
 鹿児島県姶良郡隼人町内2496-ロ 鹿児島神宮摂社大多羅知女神社「息長帶媛命」
 指宿市にも多羅大明神を祀る神社があるそうだが特定できていません。



お姿
  境内の広さは五百五十坪、鎮守の杜はかっては「神の森」として何人も立ち入る事ができなかったと云う。
紀ノ川、貴志川の合流点にあり、この辺りは調月村の出村として丸栖が開発されてきたので鎮座は後世であろう。

本殿



お祭り
 4月10日 1日間 春季例祭
 7月30日 1日間 夏越大祓(茅輪神事)
10月12日 1日間 秋季例大祭


紀伊国名所図会より



紀伊續風土記 巻之三十五 那賀郡 吉仲荘 丸栖村から

○大多羅乳女明神社   境内 東西二十間 南北百八十間 

 末 社 祇園社 住吉社  神楽殿

 村の西にあり 一村の産土神なり
 祭礼 六月晦日  九月二十日 なり
 



和歌山県神社誌

紀の国 古代史街道
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