熊野古道、和歌山県の王子社
津兼王子・井関王子と津木八幡神社
有田郡広川町井関字北垣内3113ノ1
広川ビーチ駅を東に行く。42号線の西側に熊野古道がある。広川ICの下をくぐり、ゴルフ練習場方面へ向かい、すぐに専用車道の下をくぐる。
料金所構内に津兼王子跡がある。フェンス越しにしか見る事が出来ない。大阪の籾井王子は個人の家の庭にあるが気持ちよく見せてもらえる。
公共的建物の敷地なら初めから解放しておいてほしい。時代が下がって熊野街道が山側から離れてからは、新たに井関王子が設けられたと考えられる。
「続風土記」には井関王子の社周82間、村の北入り口にあり」と記されている。
津兼王子跡から高速道をくぐり42号線に出る。この辺りに井関王子があったとされている。現在はそれらしいものはない。 また津兼王子は井関王子に先行して存在していたとの説もある。井関王子跡東方300mの森を津兼王子跡とする説もある。
井関王子は広川町前田の八幡神社に合祀されている。
津兼王子石碑
津木八幡神社 有田郡広川町前田宮前315
河瀬橋を川瀬王子跡がある側を上流へ10分、グランドの上。 ゼンリン
津木八幡神社の鳥居
祭神 応神天皇、神功皇后
配祀 大物主命、通通芸命、早玉男命、猿田彦神
由緒 欽明天皇の頃の創建。神功皇后が還幸の途次、津木谷(今の寺杣)に一泊された跡地に神社を建設したと言う。
社殿
津兼王子、川瀬王子、手前の馬留王子が合祀されている。
紀伊広川ビーチ駅から内の畑への地図
『紀伊続風土記』 在田郡 広荘 前田村 から
○八幡宮 境内森山周四町
本社 方一間 拝殿 舞台
末社六社 若宮 地主神社 門主神社
露谷の西北 日高荘往還の側にあり 前田河瀬鹿瀬関殿村金屋の氏神なり 当社は広八幡の舊地にして本山とも上の宮とも称して今彼社の摂社とす 詳に広八幡條下に出つ 広八幡寛文記に 欽明天皇の御宇の創建とあるは此地に鎮まり坐るをいふなるへし 社頭豊臣氏の時没収せらるといふ
社僧 神宮寺
境内にあり 真言宗古義中野村明王院末なり 鐘楼庫裏あり
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『紀伊続風土記』 在田郡 広荘 井関村 から
○井関王子社 社地周八十二間 村の北入口にあり 御幸記に井関王子とある 是なり 今津兼王子といふ 津兼は地の字なり
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