縁MADOKAの古代史漫談


聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー@

瀬戸内海フォーラムin大阪 2009.9.4

第三セッション

大阪湾の原風景をもとめて 

押し照るや 難波の崎よ 出で立ちて 我が国見れば 淡島(あわしま) 自凝島(おのごろしま) 檳榔(あぢまさ)の 島も見ゆ 放つ島見ゆ

-仁徳天皇 万葉集より-


聖なる黄金の海 


古代大阪湾ミステリーツアーへようこそ!


案内人を務めます 縁MADOKAです!


大阪湾に皆さんどういうイメージをお持ちですか?

汚れた海の代名詞?


実は古代大阪湾 難波津は
聖なる黄金の海 生命の源に繋がる甦りの海
そういうイメージをもっていました


さきほど上月さんから古代大阪湾
難波津の成り立ちについてお話がありましたが
それを頭においてお聞きください


http://homepage1.nifty.com/bambooclub/naniwa/oocean1.htm

(注*上町台地を除く大阪ほぼ全域がもと海であり、

のち内湾は干潟の湖になり海水と真水の汽水域となった)

万葉集では大和についで

歌を多く歌われているのが大阪です


津は港ですが

難波津は御津とよばれました

特別な意味を持つ港だったのです


押し照るやは 
古代大阪 難波の枕言葉



このように
一面に照り渡る海面が鏡のように

夕日をギラギラと照りかえして

目も開けられぬほどキラメイて見える様子をいいます


この会場のWTCの展望台から

現代も変わらず見える夕景です


古代大阪湾 

難波津は上町台地の向うにも湖がありましたから

その湖面も照り輝き


今以上に夕日で黄金に輝いたことでしょう



摂津国河内国ランドサット図(5世紀)

図面製作 uga-net 黒川史明2004
ちなみに太陽は永遠の循環する命を表します
毎日 日の出で生まれ 日の入りで死を迎え
地底の産道を通って また新たに生まれ変わる
夕暮れは
生と死のはざかいの時間
あの世とこの世が繋がる時間 
夕日は大地の生命の根源に帰るまえに
燦然と輝くのです
そのときに もっとも美しく黄金に輝く港が難波津です
ミステリーカード1です

実はこの照りかえす夕日の効果を意識して

難波津に建造された世界遺産があります

伝*仁徳稜 

こちらが現在の皆さんの良く御存じな姿ですが

こちらは建造当時に復元された伝*仁徳稜
葺き石で覆われた 巨大な石の建造物

建造時は難波津の押し照る西日が照りかえし

ギラギラと輝く偉容をほこったことでしょう


古墳は建造時このように石で覆われたタイプと

土まんじゅうタイプの2タイプです


それではこの石の建造物が

どうやって??

どうやって??


現在のような森のような姿になったのか?

わかりますか?


答えは
鳥!

鳥が運んできた種で自然にこうなんです!


あらゆる古墳に木は植えません

例外は二つだけ 

私有地になってほかのことに転用された場合と

明治に宮内庁が御陵を整備したとき、一部植林

古墳は基本ほったらかし!!


今コンクリートビルディングを緑のビルへが
ブームですが? この 伝*仁徳稜こそ!


世界に先駆けた

世界最大最古の緑のビルディング!


ほったらかしで 都心に原生林
究極のエコロジーだーーーヾ(@°▽°@)ノ



聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー@
聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーA
聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーB
聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーC
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聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーE
聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーF八十島祭の謎を解く 壱
聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーG八十島祭の謎を解く 弐


聖なる黄金の海
古代大阪湾ミステリーA

2009-09-06 06:00:56

日本の国史

古事記は最古の環境文学といわれています

日本の神々は自然神で

その成り立ちがかかれているからです

オープンニングのイザナギ イザナミ

日本のアダムとイブ

国生み神話


天の浮橋に降り立って

混沌とした海にアメノヌ鉾を差し入れてかき回し

その滴から次々と島が生まれる


古事記では小さな島から生まれるんですよねえ

大八島というう本州を生んだあとも 

どうも一般に知られていない小さな島生みの話がつづく


なんでかなあと長年おもっていたんですが


実は海洋民にとって小島というのは
最初の上陸目標にする島なんです。

いきなり知らない大陸に上陸しようもんなら

攻撃される可能性は高い!


近くの小島に上陸し様子をうかがって
それから大きな島へ移る。


小島は重要な拠点なのです


つまり国生み神話は海から見た国つくり

海洋国家日本の国史にふさわしい

オープニングなのです

住吉大社
謡曲 『岩船』 

http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~hangyo/utahi/text/yo036.txt

に描かれている住吉の港は
非常に異国的なイメージです

外交の港(遣唐使)として

外国にもっとも近い港だったからでしょう 

今でいう 関空のイメージでしょうか


竜宮の船がつく 竜王がやってくるとも
外国が夢のまた夢ほど遠い存在だったので
そうなのかな?とおもっていましたが


実は このことが重要な意味を持っています

難波津は竜王の海 

ミステリーカード2です

住吉つくりという 特殊なお宮の造りですが

実はこれは 古代のミソギ小屋です


同じ形の埴輪が出土しています
この三角の板塀は魔が侵入しないためのもの

実は住吉三神は

黄泉の国から帰ったイザナギが死のケガレを

海でミソいだとき生まれたからです

次に続く

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html



聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー@
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古代史漫談 聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーB

ミソギと難波津は深い関係があります


熊野詣でのおりは 住吉の浜でミソギをして熊野へ

斎王 天皇の娘が天皇の身代わりとして伊勢神宮で

巫女としてのつとめを終えたあと 


なぜか大周りで難波津でミソギをしたあと都へ帰る 

難波津でミソギをしないと都入りを許されない


天皇の即位式である大嘗祭の翌年に

難波津で執り行われた 八十島祭(やそしままつり)

平安時代から鎌倉中期404年間で
22回の記録がありますが


女祭りともよばれ、

たくさんの美しい女官と童子(子供)が難波津へ
新天皇の衣の入った箱を流し
海の上で琴をかき鳴らし、
海上で衣を打ちフル 
国御霊という日本国土の新しい魂が衣に移り 
この衣を天皇が着て初めて新天皇となる儀式です

つまり 
天皇の魂が新しい国土の魂を得て甦って 
新天皇として引き継がれるということです

お伴が女官達なのは

再生する国土の魂をもって

生まれ変わる天皇の産婆 


童子は新しい命を表します

天皇自身が難波津におもむいたとも


本来は大嘗祭より古い祭りを再現してるとも

古来は天皇は難波津でミソギをしたともいわれます


現在の大嘗祭

新しい衣を着た天皇に女官が三度

ひしゃくで水をかける所作があります

難波津の潮でミソギの意味でしょうねえ


ミステリーカード3


難波津は天皇がミソギをし、

新たなる国土の魂を得る海 

甦りの海という認識は広くあったようで

実は源氏物語の
光る源氏のモデルになったといわれる
源融!は


毎日難波津から海水を都に運ばせ
自分の家の庭で 
陸奥の塩釜の潮を焼く風景をつくって

毎日眺めて楽しんだとされています

謡曲 『融』http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~hangyo/utahi/text/yo243.txt
超セレブの優雅なお遊びです

この本来の目的は
聖なる生命の源に繋がる難波津の塩

つまり 
甦りの塩=アンチエイジング 

若返りの塩がほしかったのでしょうねえ

セレブが最後に欲しいのは若返り
今も昔も変わりません


注*文中の 

八十島祭の画像は

大嘗祭と各地の祭りの写真を集めた

あくまでイメージ図です

次回に続く

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html


聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー@
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聖なる黄金の海
古代大阪湾ミステリーC

こちらは四天王寺

難波津の夕日信仰を残すお寺です

有名な四天王寺西門(してんのうじさいもん)

お寺に鳥居という珍しい形式です


この西門の鳥居のど真ん中に
お彼岸の中日に夕日がまっすぐ沈みます

西門は極楽の東門(正面門)といわれています


極楽浄土は西にあるからです

昔は西門のすぐしたまで海がせまっていました

この西門と正門の間は
あの世とこの世のはざかい生と死の交わる世界


大阪で生き別れの親子がめぐり合う話といえば、
必ず四天王寺西門前です。


夕日はあの世とこの世をつなぐ 
この世にいないとおもっていたものにめぐり合う

いまでも 

四天王寺の西門前にはお彼岸に

行方不明訪ね人の警察の大テントがでます 


いまでも生き別れのあの人に

四天王子の西門まえで巡りあうじゃないか?

という信仰はまだあるんですねえ



大阪は元海なんで水には困ったんですが

上町台地だけ水がよくって

天王寺の7名水が有名


実は上町台地の下には地底に池が2つあるんです

その一つが四天王寺金堂の下

青龍池 白石玉出の水


白い玉石の間から水が湧き出ている

その水が亀井堂に流れ竜宮からの送り水といわれ 

ここにお塔婆を流すと供養があの世に届くとされています

また一つは玉造稲荷にある白龍池
ここは元四天王寺の古地という伝承があり、

千の利休がお茶を立てた場所でもあります
この2カ所の地底に地質調査で

現実に2つ地底池があるのがわかっています


上町台地には龍が住んでいるのです


http://blog.livedoor.jp/itogyo/archives/51040537.html

龍は王者を意味します

古代には水の確保と水難がもっとも怖かった


治水 及び水を治めるものが王となるのは


世界各国共通です


ミステリーカード4

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html


聖なる黄金の海
古代大阪湾ミステリーD

人生は産湯にはじまり死に水で終わる


水は大地を毛細血管のようにすみずみまでいきわたる 

水ネットワークはこの世のはてから

命の根源 あの世にまでつなげる


その入り口は井戸です


幽霊がでてくるのは井戸


リングの貞子も井戸からでてきます


坐摩神社(八十島祭に関連する神社)

生井 福井 綱長井 という伝説の井戸が3つありました


井戸は大地の産道


ゆえに神が祭られました

その名残がこれです



風呂屋の神棚 井戸神信仰の名残です



井戸を祭るのはミコで女です!
いまでもいいますねえ

井戸端会議!は女です

井戸のそばで『うちの亭主はろくでなし!!』

といわれよーーもんなら


男として終わりです (T_T)


井戸を通って大地の隅々にまでワーーンと


うわさは流れるのです 

あの世のはてまで 

怖いねえ怖いねえ

一生芽も出なけりゃ 

生まれ変わっても運はない!

井戸端会議 


水のある場所での噂話には要注意!

ミステリーカード5

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html




聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーE

難波津は

奇怪なもの忌み嫌われるものが流される港です

奇怪なもの忌み嫌われるものが流される港です

鵺(ヌエ)

頭がサル胴が狸 

手足が虎 

尾が龍の伝説の妖怪は

都で退治されて難波津に流されました


面白いことに

このヌエは大阪港の守護神となって

紋章のデザインとして復活しています


えべっさん 

大阪で人気一番の神様ですが

これも原型は

http://kamiza.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6596.html

国生み神話で最初にできた

出来損ないの胎児ヒルコとして流されました

 

福の神として甦りましたが


いまでも 

水死体を えべっさんといい


水死体の引き上げは大漁を呼ぶと

漁師が喜んで請け負います


島流しつうのがありますね

あれは 

人間としてできそこないのおまえは

流されてまともになって帰ってこい!

という意味で

この戎信仰が原型です


最も最近では!


http://www.powan.biz/archives/cat4/_24_1/

カーネルサンダースの呪い!


あの引き上げられた人形を

ゲンがいいと大喜びヘ(゚∀゚*)ノ


忌み嫌われたものが流されて

福の神に蘇生する 

甦る難波津伝説でした о(ж>▽<)y ☆

戎橋のたもとにおくべきです!

絶対 お賽銭置く人 続出ですから!!

21世紀のえべっさんですから!


ミステリーカード6

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html


聖なる黄金の海
古代大阪湾ミステリーF八十島祭の謎を解く 壱

実は今回こういうふうにまとめてみて

おやーーーとおもったんですねぇ


こんなに長きわたって

何故蘇りの海としての信仰が残ったのか?


私はずっと伝説だとおもってたんですが。。

そんなイメージだけで長くのこるかしらん??


甦りとはケガレを払うとは??

浄化ということではないか?

ひょっとしたら水の浄化?

なにか難波津で目にはっきりとわかる

浄化現象があったんじゃないか?


日本一水の浄化力が強い海辺だった?

まさか?


でもそう考えると伝説のカードはすべてつながる!!


古代 難波津でなにがおきていたんだ!

それは多分 押してるや!


夕日で海が輝く前後におきたにちがいない!


なにがある潮の干満だ!!


きっと波が関係ある!


なぜなら浪速だ!!


さーそれから上月氏中西氏にメール電話で質問攻め!


この古代地形で起きる海の可能性とは!!


私は海のど素人 資料が少ない 文献も必死でしらべて!

大論争!!


一番私がこだわったのは 龍!

龍はスパイラルな動きを表すと!

ダブルスパイラル

この紋様は世界中に分布し

命の根源 生命が生まれる 形とされ

龍の原型ともいわれています


で 瀬戸内海は渦潮で有名

まさかなあ?と

思いつつひょっとしたら渦ができたんじゃないか??


上月氏が

それは絶対できた!
いまでも大阪湾は渦の多い渦巻く海だ!

古代の地形ならもっと渦はできた!


やったーーーー!!!

日本一の浄化力があった??


いやそれはいえないが

宗教的な浄化というには十分だし、最適な場所だ!


どういうこと?


渦というのは物を落とすと吸い込む、

それは古代人は無くなる浄化されるとみたんじゃないか?


なるほど


現在の渦巻く大阪湾を見てみましょう


http://kouwan.pa.kkr.mlit.go.jp/kankyo-db/data/b1_10kouryuu.html
こういう風に淡路島の付近に渦巻く還流が多い
これで 大阪湾の浄化能力がたもたれている


航空写真で見てみましょう


http://133.31.110.195/D/inetpub/wwwroot/www/text-Japanese/page-06/page-06-25.htm
はっきり渦巻く大阪湾がわかります

この渦の発生は

淡路島の存在でできるんだそうです


のっぺらぼーの状態の海でなく

淡路島があることで

明石海峡 鳴門海峡 紀淡海峡という

細い口が三箇所できて 

そこに

海の干満などで複雑な 

水流が発生し渦ができる


淡路島が原因のひとつ というのがおもしろい

実は八十島祭は

淡路島を意識しているという説があるんです

淡路島の付近に渦が多いというのは

わかっていたとおもいます


鳴門の渦潮は国生み神話で混沌とした海に

アメノヌ鉾を差し入れてかき回した跡

だという伝説があります

淡路島は最初に国生みされた島

さらに

古代だったらどうなるか?

東に湖があります

上町台地  現在の大阪湾より 

さらにもう一つ細い水流口が増える 

ここにも渦が発生する


渦の大きさは鳴門の渦潮の一万分の一?!

おおきくって数十センチ

小さいものがうまれては消え

生まれては消えだったらしいです


引き潮時には 草香江(河内湖)から大阪湾へ潮水が激しい勢いで流出し難波堀江の河口部には小さな渦が発生したとおもわれる(上月康則氏 談)


こちら現在の鳴門の渦潮の航空写真

連続写真です

http://133.31.110.195/D/inetpub/wwwroot/www/text-Japanese/page-07/page-07-06.htm

龍に見えません?か???

鳴門の渦潮のこういう状態は大きすぎて

航空写真でしかわかりませんが 

古代 難波津にできた渦潮はこの一万分の一?! 

それだけ小さいと上から俯瞰して

小さい渦が無数に海の上を走る

それは龍が海上を走るようにみえる

つまり伝説どおり

竜王の海だということです!

http://133.31.110.195/D/inetpub/wwwroot/www/text-Japanese/page-07/page-07-06.htm

渦潮が小さいということがポイントです

住吉三神は

イザナギが黄泉の国から帰って

海でミソギをおこなったとき 

つつつつつつと渦になって次々とうまれた神です。 

住吉さんは元は九州ですが

難波津が外交の港であったこととと

神話通り 

渦の赤ちゃんが生まれる海に最後鎮座したのでしょう


渦の赤ちゃんと考えると

ここで生まれた渦潮が

瀬戸内を流れて淡路島を通って

鳴門の渦潮来島海峡の渦潮 

という大きな渦潮に成長する 

そしてまたながれてもどって

最後は難波津で小さくなって消滅する 

という風にかんじたのでは? 

つまり 

渦が生まれ死に再生する場所が難波津!

甦りの海ではないでしょうか

それも生と死のはざかいの時間に

黄金に輝く難波津は

生命の根源につながっているという信仰が生まれても

不思議ではない!!

伝説は本当だったのです!!!


ただここに ひとつの謎が?

続く 講演全文は下記アドレスで

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html

縁MADOKA


聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリーG八十島祭の謎を解く 弐

ただここで一つ疑問が

この渦潮の赤ちゃんができるのは

上町台地の東に湖があってこそ!

ところが文献にでてくる

八十島祭がおこなわれたのは 

この湖が消滅しはじめた頃だという謎? 

で!ひょっとしたら?

この生命の根源である渦が消え始めて

貴族は泡くったんじゃないか?


なにか同時に

大阪湾に異変がおきたのかも?

と再度しらべると


この頃 

地震 津波 洪水と天変地異が続いている

つまり湖が消滅し始め


難波津が閉鎖性海域の 閉じられた海になってきて

国土のエネルギーの根源であり、

蘇生の海であった難波津から

国御霊エネルギーの根源の渦が消えていく


その渦の消えるにトモナイ、

各地で天変地異地震津波 洪水


これは国土の国御霊がケガレた!

(ケガレ=気枯れ生命力が落ちたということ)

これはいかんと

イザナギ*イザナミの国生み神話にもとずき、

国土再生を祈念し、

八十島祭が執り行われた

のではないか?

上町台地を天の浮橋 

アメノヌ鉾をでかき回したのが鳴門の渦潮 

次々生まれて出る 渦の赤ちゃん 

そして最初の国土 淡路島という見立てかと


それを裏づけるのは

八十島祭は天皇一代一回ですが

この時期は上皇・法皇

熱狂的熊野詣でが始まっているからです

熊野詣での行程は一ヶ月 

それを多い上皇は年六回!!

実は熊野信仰は山の中の海祭り

大地の胎内(子宮)巡りが熊野詣での本質

ケガレが蘇生する(小栗判官)伝説が

熱狂的参拝を生んでいます

生きながら生まれ変わる 蘇り信仰でもあり

難波津信仰と共通項が多い、

なにより熊野詣での出発地は難波津ですからね!

天皇が社長なら 上皇・法皇は会長

院政時代なので 実力は会長にある


熊野詣でにもっとも熱心だったのは

八十島祭 経験者の上皇・法皇であり

時期的に重なりがあるのです

『熊野御幸』

http://www.city.shingu.wakayama.jp/kumanogaku/kumanogaku/index.html

のんきに熊野詣でではなく

国家のためだったんだとおもう

なんでや?って?

この時代は宗教国家

天皇=国家元首=日本国大宮司

公家=官僚=神官

政治として民衆が望むのは国土に異変があるのは

神の怒り それを鎮めるのは神祭りだからなんや!

蟻の熊野詣で(1000人以上連なった行列での参拝)も

八十島祭も

野外のパレードなんで

庶民にもわかりやすいパホーマンス効果があるしね


政治的理由(これが決定的)

八十島祭の時代は

武家の台頭と重なる

各地で武家によるクーデター戦乱勃発!

瀬戸内海でも海賊がおお暴れ

(将門の乱 純友の乱 源平合戦)


熊野詣でも 

熊野の九鬼水軍との縁が欲しかったのでは?


盆地である京の都の繁栄は

日本最大ターミナル港難波津があればこそ(帝の海)


難波津の領有権を手放せば

天皇貴族の王権は失墜


なんとしても武家から

貴族は難波津を死守したかった


どれほど王権にかかわる津であったかは

後の時代が証明している

信長も秀吉も徳川も

上町台地の北端に城を築こうとした


つまり

難波津を押さえなければ

海洋国家日本の天下はとれん!

だからだと思う!

即位式につらなる八十島祭が難波津で行われたのは!

やらねばならんことだったのだ!


海洋王権(天皇・貴族)から

陸の王権(武家)への一大転換期の

海洋王権存亡を賭けた 最後の栄華の祭り

摂津国河内国ランドサット図(5世紀)

図面製作 uga-net 黒川史明2004


八十島祭は

閉鎖性海域になっていった環境問題が引き金で

天変地異 クーデター戦乱 

あらたな政権の出現で政権交代前の

難波津領有権のパホーマンス


甦りの難波津は帝の海!

いままでこの国を守ってきたのは

保守派である天皇貴族やで!

改革派の武家やないねん!つうことやね

なーーんか最近選挙で似たようなんみましたね


八十島祭をこのように説いた人はいません

王手だと思います 快挙です!


難波津は甦りの海の運命でしょうか?

もうあかん!死にかけというときに

なんかことが立ち上がって成功する

歴史的にそうなんです

不景気つうのは難波津にとっては神風

詳しく述べたかったが時間がない


私は伝説の難波津には興味がありましたが

大阪湾にはまったく興味はありませんでした

まさか大阪湾がほんとに甦りの海

秘めたるパワーをもってたなんて!

この海は必ずや甦る

甦らせねばならない

生命の源の海なのだから

大阪湾が甦るとき、世界の海が変わるのだ

日はまた昇る

私はそう確信しました

その鍵を握るのは皆さんです

御清聴ありがとうございました

徳島大学 上月康則氏

NPO人と自然とまちづくりと 中西敬氏

瀬戸内海研究フォーラム

いこまかんなびの杜http://www.geocities.jp/iko_kan2/  原田修氏

なにわの古代史研究会ウガネット

関係各位の

ご協力に感謝いたします

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html

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