神奈備掲示板の案内とログ

神奈備掲示板

青草談話室、写真掲示板 過去ログ

掲示板のログ(平成十七年 七月 2005.7)お名前の敬称は省略しています。

[6473]  琉球松 2005/07/30(Sat) 22:22 [Reply]
 大三元さん、感謝です!
 これはワクワクものですね。

[6472]  大三元 2005/07/30(Sat) 13:50 [Reply]
琉球松さん
お書きになった蝶、面白いご指摘だと思って、調べていたら↓を見つけました
http://www.isis.ne.jp/landscape/020501.html
なかなか幅広い考察がされていると思います。

[6471] 月、蝶  琉球松 2005/07/28(Thu) 09:23 [Reply]
 わ〜、なんか盛り上がってきましたね〜。
 「ステ水・若水」は、月読神?の使者が人に分配するはずでした。。万葉集にも似たようなのがありますね。
 その際に、大蛇に大事な水を奪われてしまい、人は「死に水」をいただく事になったわけで。。。その使者は、罰として、バケツを持たされた廊下の悪ガキのように月で反省させられているわけです。
 ですから "ウサギが餅をついている" という本土の民話も疑ってみたほうがいいと思います。

 同じように、「蝶(チョウ・テフ)」などの中国系外来語を使うのはいいとしても、なぜ本来の日本語である「蝶&蛾(ハベル)」を使わなくなったのか。。ぜひとも知りたいわけですね。

[6470] Re[6466]: あの世への道  恋川亭 2005/07/28(Thu) 01:01 [Reply]
> "あの世への道" から少し外れたかもしれません。申し訳ないことです。

ごめんなさい。私がはずしてしまいました。(いつもながら)

> 「すてる(孵でる)」が、かつて日本古語にもあったとすれば、可能性は一つ。。。「捨てる・棄てる」として意味的に逆転しているのかもしれません?

意味合いとして、「(殻・皮を)捨てる」→「孵る、脱皮する」→「再生する」ということですね。をををっ、あとは沖縄弁での「捨てる」を調べてみます。ありがとうございます。

[6469] Re[6467]: 脱皮について  恋川亭 2005/07/28(Thu) 00:48 [Reply]
神話の森の番人さん、ありがとうございます。

> 広辞苑のテキストを「脱皮」で探しましたら、「もぬけ」という項目があり、

あ〜そうですね、『もぬけ』という語がありますね!
さっそく手近の古語辞典を見ると、身(モ)脱(ヌケ)って感じかな?という記述です。

> > 堤中納言「蝶と言ふ人ありなむやは、ただそれがもぬくるぞかし」
> という例文が引かれています。今では「もぬけのから」という言い方しかなく、あまり良い情緒の言葉ではありません。

たしかに「再生しましたー(オメデトウ)」というニュアンスは「もぬけ」にありませんね。
しかし、(今のところ)この「もぬけ」が脱皮の大和言葉のようですね。

> 脱皮の意味の言葉としては、瑞穂の「みづ」はどうでしょう?

これも気づきませんでした。「もぬけ」とともに「みず」も、ノートにメモして参考にさせていただきます。どこかで引っ掛からないかと、資料を見るときのキーワードとして。目にヒットすれば報告しますね。

[6468] Re[6465]: 脱皮  恋川亭 2005/07/28(Thu) 00:20 [Reply]
琉球松さん、ありがとうございます。

 沖縄の「御水撫で」(うびぃなでぃ、でOK?)の御水「うびぃ」つまり沖縄弁古語の「おぼひ」は、大和弁の古語に「をもひ」(平安時代)、「みもひ」(記紀?)とつながるそうですね。こんな感じで「すてる」のつながりを探していたのでした。

 地域により微妙な違いがあるとしても、「すでる」と濁るより「すてる」の方がポピュラーなんでしょうネ。ふつうの古語事典を見ても「捨てる」系の説明しかないのですが、まさか「(古い皮を)捨てる」なんてことはないだろう・・・などと逡巡中です。「素出る」だと、お笑い系ですし〜。今後も「すてる」という語のアンテナを張っていきたいと思います。

 と同時に、「脱皮」に相当するヤマト古語にも。再生儀礼を考えるのに重要な語だと、私は思うのですけどねぇ・・・。そんな語の伝わっていないような大和の蛇神信仰なんて・・・どうなんでしょ?かなり人工的な感じがしてきたナ〜、というのが今の感想です。

 孵て水(すてみず)、若水、変若水(をちみず)の習俗のこと。輪廻転生というよりも鎮魂(みたまふり;シズメではない)のような再生と捉えればよいですね。すると、月の満ち欠けとか、冬至の太陽とか、関係してきそうな・・・。旧正月、新年を迎える水でしたか。

> 奄美諸島では赤ん坊の額に再生の象徴でもある蟹をはわす事をしていたようです。

生まれてきて早々に、蟹をはわされる赤ん坊もたいへんですナー!(笑)

[6467] 脱皮について  神話の森の番人 [Url] 2005/07/27(Wed) 23:47 [Reply]
ずっと興味をもって拝読しております。
先日ある人から私的にいただいた「花酒 与那国」という酒の箱に、ヨナグニサンという「世界最大の蛾」の絵が書かれてあり、蛾や蝶への特別な信仰があるのだろうかと思ったのですが、琉球松さんの「神女をも意味する「ハベル=蝶」」という言葉になるほどと思いました。
ハベルは大和言葉のハフリ(祝、葬)に相当するものでしょうか?

恋川亭さんご紹介の 吉成直樹著『琉球民俗の底流』はさっそく発注しました。同氏の『俗信のコスモロジー』はかなり熱中して読んだ記憶がありますので。

広辞苑のテキストを「脱皮」で探しましたら、「もぬけ」という項目があり、
> 堤中納言「蝶と言ふ人ありなむやは、ただそれがもぬくるぞかし」
という例文が引かれています。今では「もぬけのから」という言い方しかなく、あまり良い情緒の言葉ではありません。

個人的には、「みどり子」「みどりの黒髪」の「みどり」の意味が疑問です。広辞苑に
> みどり-の-ほら【緑の洞】(「仙人の居」の意)太上天皇の御所。新古今序「緑の洞、花かうばしきあした」
とあるのですが、意味はよくわかりません。

脱皮の意味の言葉としては、瑞穂の「みづ」はどうでしょう? イネ科のトウモロコシは、実ってくると、葉につつまれた状態から、中身が出てきます。普通は葉がかぶさった状態で出荷されます。稲はよく観察してませんが、トウモロコシと同じではないかと思うのですが……。

[6466] あの世への道  琉球松 2005/07/27(Wed) 23:29 [Reply]
 "あの世への道" から少し外れたかもしれません。申し訳ないことです。

 「すてる(孵でる)」が、かつて日本古語にもあったとすれば、可能性は一つ。。。「捨てる・棄てる」として意味的に逆転しているのかもしれません?

[6465] 脱皮  琉球松 2005/07/27(Wed) 08:02 [Reply]
 「すてる」は、『おもろさうし』にはよく出るんですけどね、大和言葉では「変若」以外に見当たらないのでしょうか。
 これは琉球方言全般に「すてる」ですが、島々の発音に若干の違いがありますね。
 その関連で。。奄美諸島では赤ん坊の額に再生の象徴でもある蟹をはわす事をしていたようです。
 

[6464] Re[6454]: あの世への道  恋川亭 2005/07/27(Wed) 01:19 [Reply]
琉球松さん、よろしくお願いします。

> 赤ん坊の額に「シィディ水(ステ水)」などをつけて・・・

このシデ水・スデ水の『すでる(孵でる)』ですが、
 ・卵からヒヨコがかえる(孵る)
 ・ヘビなどが脱皮をして生まれ変わる
様子などを意味する言葉だそうですね。この『すでる』とつながりそうなヤマト言葉(古語)や、沖縄以外の地方の方言はご存知ないでしょうか?
 『(蛇が)脱皮する』の脱皮に相当するヤマト言葉(古語)や方言を見つけられなくて困っていたのです。・・・沖縄地方にだけ残ったのかな〜。

[6463] Re[6453]: あの世への道  恋川亭 2005/07/27(Wed) 00:55 [Reply]
 ご無沙汰です。「あの世への道」面白いテーマですね。他界への信仰論は興味があるのですが、まだ自説を述べるほどではなく勉強中です。皆さんのご投稿を参考にさせて頂きますね。
 洞窟に関する「あの世への道」では、
  ・外間守善先生の『海を渡る神々 死と再生の原郷信仰』(角川選書)
という本に、南島だけでなくアイヌや世界各地の例が紹介されていました。
 この中では、アイヌの人々の「あの世への入口」とされる洞窟の名を『アフン・ル・パル』と呼ばれるとして、各地方毎の方言や意味のバリエーションを一覧表になっています。印象に残るのは、『トイル』(先祖への道)という呼び名です。やはり「回帰」的イメージでしょうか。
 南島の他界論で面白かったのは、
  ・吉成直樹先生の『琉球民俗の底流 古歌謡は何を語るか』(古今書院:2003年)
でした。今までの『定説を解体』すると前書きにある通りの展開です。賛否はともかく新鮮な部分はあります。
 今夜は私事都合により書名の紹介だけで失礼します。m(__)m

[6462] 神女  琉球松 2005/07/26(Tue) 10:28 [Reply]
 これまた同感です。

 琉球圏の聖地が男に犯されなかったのは、仏教の定着が薄いからなのかもしれません。
 僕は、大物主(崇神天皇?)の丹塗り矢によって男女が逆転したのではと考えますし、アマテラスは伊勢に閉じ込められているのではと見たいわけですが。。。

 まあ、女性は結婚して "神さん?" にもなるわけだし、女性神職が復活するのはいい傾向だと思います。
 そう言えば、古事記に出る「刀自(トジ)」は現在の沖縄でも「トゥジ=妻」ですし、神女をも意味する「ハベル=蝶」の言葉が本土で絶滅している事とも関係あると思います。

[6461] 女性神職  神奈備 2005/07/26(Tue) 08:25 [Reply]
> しかし、神社と御嶽の決定的な違いは男女の逆転ですね。

 『日本書紀』神武紀に、大伴氏の遠租の道臣命に命じて「汝を用て斎主として、授くるに厳媛の号をもってせむ。」とあります。往古は神を祭るに女性をもっておこなった名残でしょう。これは後々にまで例えば伊勢の斎宮として残ったのでしょう。
 仏教流布とともに、女性を見る観点が変わり、男が祭りの主体になったのですが、現在また女性神職さんが増えているようで、彼女たちはよく頑張っていますので、今後益々増加することが期待されます。


> アマテラスとスサノオの力関係に違いがあるようにみえるんですが。。。

 ここはよくわかりません。

[6460] 神社≒ウタキ  琉球松 2005/07/25(Mon) 00:21 [Reply]
 おっしゃる通りだと思います。

 「芸術は爆発ダー!」の岡本太郎は、沖縄の旅でもっとも感動したのは「何の実態も持っていないウタキだった。」と言ってますね。
 さらに「日本の古代も神の場所はこのように、清潔に、何もなかったのではないか」とも。。。
 しかし、神社と御嶽の決定的な違いは男女の逆転ですね。
 アマテラスとスサノオの力関係に違いがあるようにみえるんですが。。。

[6459] 輪廻  神奈備 2005/07/24(Sun) 11:52 [Reply]
 仏教は本来は輪廻を認めていません。日本に普及している仏教はお釈迦様の教え10%、土俗の信仰90%位の混合で、普及の為に妥協しているのでしょう。輪廻にかかわると、この世に執着心が湧き、解脱の心境には至らないのでしょう。
 輪廻を信じる良いところは、『准南子』にある「宇宙の大を知れば、脅かすに生死をもってすべからず」の心境にもなれるそうです。意外と自爆するテロリストも、こういう考えがあるのかもしれません。
 私は琉球のウタキに参詣していませんので、詳しいことは判りませんが、おそらく日本の神社で、本殿のない状態のようなものではないかと想像しています。いや、拝殿すらどうなんだろうと思っています。仏教の場合には教えとなる経典が多くあり、深淵なもののように見えますが、実際の所、本堂に祭られた仏像の立派さなどに眼をうばわれて、教えに帰依するのではなく、仏像に帰依してしまい、一体仏教の原理とか理念にまで思いをはせることが少ないように思います。
 一方、素朴さを残した神社やウタキなどは帰依するべき神像などがないので、その本来の考えの「自然」に自動的にたどり着いているのかも知れません。

[6458] 若水のセジ  琉球松 2005/07/23(Sat) 22:58 [Reply]
 神奈備さん、さすがです。

 僕(46才)が子供の頃の正月(旧暦)には、集落の聖なる地下水を各家庭に分配してましたね。
 そして、「明けまして〜・新年〜」ではなく「若くなりました」と挨拶するわけです。
 つまり、年をとったのではなく、その「セジ=シジ」の力で新たに再生し生まれ変わったという感覚ですね。
 その時の水は「若水(ワカミジ)」。。万葉集にでる「変若水(ヲチミズ)」であると断言したいわけです。
 これは、若干の脅迫を必要とする仏教の「輪廻転生」とは微妙に違うわけですね。

[6457] Re[6456][6455][6454][6453]: あの世への道  神奈備 2005/07/22(Fri) 16:01 [Reply]
 沖縄の「セヂ」ですが、これは本土の「モノ」、メラネシア辺りの「マナ」と同じ様なもので、非人格的な超自然力を示す言葉と柳田国男翁が述べていますが、ニライカナイから毎年正月に送られてくる霊魂(マブイ)であるニライセヂは、人々に新しい活力を与えるものだそうです。
 生きる、死ぬと云う大事件以外の時でも祖霊達と不断にかかわっている感覚がすごいと思います。

 輪廻を信じ、さらに例えば個性なり個人の身につけた徳も同じように輪廻するものと信じると、人間の生き様と云うか人生観に影響を及ぼすような気がします。
 人生の目的として、進んで災難や困難を引き受け、これを乗り越えることにより、更に高い徳を身につけ、やがては聖人を目指し、ゆくゆくは神にもならん、と云う人生観で生きていくことになるのでしょう。
 生きていくために自然からモノを頂くのですが、利益のためではないのでその日その日の必要な量を頂く、おそらく再生産可能な量ということになり、自然を破壊することはない、即ちこの世が常世になる感覚がえられることと思われます。

[6455] Re[6454][6453]: あの世への道  神奈備 2005/07/22(Fri) 08:22 [Reply]
琉球松さん、面白いお話ありがとうございます。

> 常世国やニライカナイは、再生装置だと思いますね。
> 死ぬという事は次の誕生のためのスタンバイ期に入るとの観念だと思います。

 再生装置と言うのか、再生を待つ倉庫と言うところでしょうか。

 死んだ場合、その魂はかならずしも再生されるに、奈落へ落ちると言う観念はないのかな。仏教の影響でしょうかね。

> 「亀甲墓」
現在でも作られているみたいですね。相場があるようで、高いものもあるんですね。

[6454] Re[6453]: あの世への道  琉球松 2005/07/21(Thu) 11:16 [Reply]
 常世国やニライカナイは、再生装置だと思いますね。

 一般庶民にとっての遺体はただの抜け殻ですし、その魂は洞窟や海岸付近の岩屋を入り口として子宮に入るのではないでしょうか?
 つまり、死ぬという事は次の誕生のためのスタンバイ期に入るとの観念だと思います。
 少なくとも琉球圏ではそうですから、誕生間もない赤ん坊の額に「シィディ水(ステ水)」などをつけて "再生オメデトウ" という事になるわけです。
 また、沖縄の「亀甲墓」も女体をデザインしていると考えられてますね。

[6453] あの世への道  神奈備 2005/07/21(Thu) 08:27 [Reply]
 埋葬は古墳で行われていたのは、強大な権力者の場合で、一般庶民は洞窟があれば、その中へ横たえてお終いだったのでしょう。洞窟から丸木船の形の木棺が発見されています。霊魂は洞窟からあの世(常世の国とかニライカナイとか)へ行くものと信じられていたようです。
 出雲のう猪目洞窟は、夢の中でこの洞窟のほとりに立てばその人は必ず死ぬと言われていた(『風土記の考古学』辰巳和弘著)から)そうで、夢の古語は「いめ」であり、それが洞窟の名になっているとか。
 この洞窟も各地の海岸の洞窟も通り抜けをするんもではなく、そこから船や鳥にのってあの世へ出発するのです。洞窟が見当たらないのであれば、地中に穴を掘り埋葬することが洞窟内に置くのと同じこと。
 従って、もちろんイワを経由せずにあの世へ行くようです。色んな行き方があるのでしょう。

[6452] 人権擁護法案  欲衿蚕 [Mail] [Url] 2005/07/19(Tue) 17:57 [Reply]
日本文化、いや日本の危機です
力を貸してください
http://blog.livedoor.jp/pinhu365/

[6451] Re[6450]:  アイヌのあの世への道 『アイヌと古代日本』藤村久和氏  神奈備 2005/07/17(Sun) 08:35 [Reply]
> ここの掲示板でも「岩が霊界への入り口」みたいなとらえ方で思考を進めている方が居られるようなので、それは間違った道ではないかな、と申し上げたく、出てきました。
> 「洞穴が霊界への入り口」なら良いのですが。

アイヌの人々の宇宙の観念のお話をされているものと理解いたしますが、直接調査した訳ではありませんが、藤村久和氏の調査では

身体から飛び出した霊(死霊)は、集落からあの世の入り口に入り、地下道を通ってカルデラ湖の湖岸に着いて、やがてその対岸の連山である外輪山の一部からあの世へと昇天するわけです。

「あの世の入り口」とは洞穴の入り口のことです。
「湖」kamuy-to ここもあの世と言う。
「外輪山の一部」善人ならば極楽世界のあの世、地階へ向かう霊もあるとか。

アイヌではありませんが、近江富士と呼ばれる三上山の山頂に磐座があり、ここに祖霊が降臨してきたと語られています。祖霊が降りてくる磐はまた浄化された死霊が徐々に山頂へ登り、磐から昇天して祖霊の塊に吸収されていくのでしょう。山を徐々に登るのは地下を通るようです。これは埋葬するからでしょう。

[6450] Re[6449][6448][6434]:  アイヌのあの世への道 『アイヌと古代日本』藤村久和氏  大三元 2005/07/16(Sat) 15:20 [Reply]
> > 『アイヌと古代日本』の中で藤村久和氏が次のように書いています。
> > カムイイワキ kamuy-iwaki→iwa-ak-i=神が−あの世とこの世の接点に−鎮座している−所 または 霊魂の−帰り住む−所。

これが信に足ることかどうか、疑問を持っています。それで、ここの掲示板でも「岩が霊界への入り口」みたいなとらえ方で思考を進めている方が居られるようなので、それは間違った道ではないかな、と申し上げたく、出てきました。

「洞穴が霊界への入り口」なら良いのですが。

念のため:ak には 弟。(弓を)射る。の意味はありますが、「鎮座している」などと言う意味は、少なくとも手持ちの辞書からは出てきません。

また、iwa は 岩 であり(これが縄文起源でアイヌ語と日本語に継承されたのか、どっちかからどっちかへの借用なのか、偶然なのか、など興味はありますが、それはともかく)「あの世とこの世の接点」などと言う意味はありません。

思いますに、カムイはあの世の存在、それが現世に現れている場所だから、その場所は、あの世とこの世の接点、という合理的解釈なのではないでしょうか。その合理的解釈を語義に遡らせては間違うのではないでしょうか。

そして、iwak に「帰る、帰宅する。(神が)住む。」という意味があります。従って、iwak-i で 神が住む・所 となります。

iwa-ak-i と分割して語義を考えるならば 岩が・射る・場所 にならざるを得ない、と思います。


[6449] Re[6448][6434]:  アイヌのあの世への道 『アイヌと古代日本』藤村久和氏  神奈備 2005/07/16(Sat) 11:24 [Reply]
> 古い話ですが・・・神奈備さんの
大三元さん、頭に留めおいて頂き、ありがとうございます。

> iwa にこのような意味があるのか、手持ちの辞書では確認出来ませんでした。

『アイヌと古代日本』の中で藤村久和氏が次のように書いています。

カムイイワキ kamuy-iwaki→iwa-ak-i=神が−あの世とこの世の接点に−鎮座している−所 または 霊魂の−帰り住む−所。

小生には判断がつきませんので紹介のみしておきます。


> 出雲国
 余談になりますが、東日本と西日本との違い、と言う話題は多くの方が論じられています。
 例えば、砂の器で有名になったズーズー弁が出雲の仁多町亀嵩付近でしゃべられているのを体験してビックリしたことがあります。
 また産後の胎盤(エナ)の埋め方ですが、東日本は戸口、日誌日本は産室の床下で、前者が縄文以来の習俗、後者は弥生の習俗だそうですが、出雲は前者、逆に北関東・南奥羽は後者だそうで、半島辺りから出雲へ渡来人が多く来た印象がありますが、素通りしたのかも知れません。

 出雲に縄文の習俗が残っていて、それが洞窟を黄泉之坂、黄泉之穴とする
見方が風土記でわざわざ語られている所から考えますと、筆者(若倭部臣、日置部臣等)には珍しいものと見えたのでしょう。

[6448] Re[6434]:  アイヌのあの世への道 『アイヌと古代日本』藤村久和氏  大三元 2005/07/15(Fri) 20:40 [Reply]
古い話ですが・・・神奈備さんの
>  霊魂は洞窟からトンネルをくぐり越えて集落に至り、仮死の人はここから戻ることもあるそうな。戻らない人はこの集落で人生の長旅の疲れを休めて、あの世への準備をするそうです。集落で食べ物を食べたら、戻れないとか。

アイヌは洞窟があの世への入り口、と考えているようです。
あの世で食事したら戻れない、というのはヨモツヘグイ(イザナミ神話)に酷似していますね。

>   昇天する時は、対岸の小山に登るそうです。この小山は”イワ”と言うそうです。”イワ”は i-wa=それ(あの世とこの世)の縁すなわち接点)と考えることができるとか。霊が山頂から昇天するのです。引用終わり。

iwa にこのような意味があるのか、手持ちの辞書では確認出来ませんでした。自分としてはアヤシイ、と考えておきます。

洞窟が(イワではなく)あの世との接点、という意味で出雲国風土記出雲郡宇賀郷条にある今言う猪目洞窟を連想させます。風土記の洞窟が、今のどの洞窟かの同定は別としても、この洞窟を「古より今に至るまで、黄泉之坂、黄泉之穴とと号す」というのがアイヌの観念と同じと言えると思います。

勿論、だから同根だと即座に断定するわけには行きますまいが(ヒトが普遍的に持つ感想、連想かも)興味あるところです。

[6447] 名草  神奈備 2005/07/14(Thu) 11:29 [Reply]
神話の森の番人さん、名草県の話は知りませんでした。ありがとうございます。

 紀の国の名草の初見は、『日本書紀』の神武東征譚の名草邑で、郡名としては、『続日本紀』大宝三年(703)の税として紀伊国奈我、名草二郡に糸の献上を命じた記事があります。郡の開設は『国造次第』(紀家所蔵)に、紀家の一九代大山上忍穂の項に「忍勝男、立名草郡、兼大領」とあります。大化の頃とされています。
 名草郡の特徴は、紀ノ川、和田川(伊太祁曽神社から紀三井寺へ流れる)、亀の川(野上から海南市へ流れる)川が形成した平野で出来ています。伊太祁曽神社の西1kmには貝塚があり、往古は大半は海の中だったものと思われます。大半が渚であり、そこへ平地が出来てきたのです。渚が語源かも。
 『万葉集』では、巻七の一二一三
名草山(なぐさやま)言にしありけり吾(あ)が恋ふる千重の一重も慰めなくに
があります。ここでは名草は慰めるにかけられており、語義の解明には役に立たないようです。
 『日本書紀』神功皇后紀に、「遣磯鹿海人名草」とあり、これを志賀の海人、名を草と言うを遣わした、と訳する場合と、志賀の海人の名草を遣わした、と読む場合があるのですが、人の名を示すのにいちいち「名は」とは書いていないので、これは名草さんのことかと思っています。

  また、渚で思い出しますのが日子波限建鵜葺草葺不合尊の名ですが、この中の波限建とは名草の勇士と見れば、我が五十猛命に通じそうです。

[6446] Re[6445][6444]: 磐座・巨石  神話の森の番人 [Url] 2005/07/13(Wed) 23:44 [Reply]
みなさんに期待したいと思います。石の本の情報をありがとうございます。
影向石、腰掛石・・・あまり大きくなくて神の来訪のしるし、来訪する場所、という感じでしょうか。里にあるものですと、そのまま異界に通じるようなものには見えなくなるのかもしれませんが。
ついなの石投げとは、興味をひかれます(あとで自分で調べましょう)
名草は全国でもあまり見られない地名のようですね。検索したら
明治のころ和歌山県でなく名草県という県名にしようとしたとか、
柳田国男の故郷の兵庫県福崎の七種山(なぐさやま)とか、兵庫県に少し見られるくらいでした。

[6445] Re[6444]: 磐座・巨石  神奈備 2005/07/12(Tue) 16:42 [Reply]
いこまかんなび様、ありがとうございます。

石にまつわるお話は千葉県(安房)とか秋田県、山梨県など、それぞれの地域の研究者の方々が丹念に拾い集められて、出版されているようです。

京都山城の石にまつわる伝承をまとめてある書籍がありました。書籍名は追ってお知らせします。

石の役割 神様の名 石の置かれている場所

影向石
     蹴上大神宮    日向大神宮
松尾明神      西芳寺の庭
貴船大神     貴船神社西220mの鏡石
賀茂大神      知恩院山内勢至堂の紫雲石
稲荷大神      稲荷山中腹力松大明神前の二石
岩屋明神      岩屋神社の御旅所の陽石陰石
天智天皇      雙栗荘の山上の石
牛頭天王      知恩院門前の瓜生石
春日の神      八瀬の巫ヶ淵の上手
住吉の神      八瀬の巫ヶ淵の人家知覚
 
腰掛石
     和岐明神      湧出宮しへい屋敷の岩
菅公        右京区仁和寺御影堂の東の小舎
建礼門院      大原村小塩山
猿丸大夫      宇治田原の猿丸神社内
役行者       中京区室町姐小路下がる
法然        大原三千院の北
親鸞(獅子岩)   下京区西洞院松原下がる
牛若丸       東山区山科の牛若刀洗池の東
弁慶        北区紫野御輿道
空海        東山区山科牛尾山法厳寺

跨げ石
     梅宮神社     跨げ石
月読神社      月延石
梅津塔       道斎坊(梅宮の元石)
伏見正福寺     陰陽石(伏見区大亀谷)

登天石
    菅公       上京区堀川頭の水火天満宮
空海        金閣寺と石不動堂の傍

[6444] 磐座・巨石  いこまかんなび [Url] 2005/07/11(Mon) 21:48 [Reply]
神奈備さまから期待いただきこの上なく恐縮いたします。少しは期待にそえるようマイペースで頑張ります。
これまで、石については発掘をとおしていろいろ考えさせられてきました。発掘の際、石はスコップに当たり土が掘りにくい〜土を薄く削って行く際には困った障害物です。
加工・整形された石は誰がみても用途不明であっても石製品=遺物としてわかりますよね。しかし、当時のまま自然石が転がった状態で出土した状態と、仮に同じ石を使ったとしても人間が何らかの意志と目的で、一定の配石・石積み・石組みなど(これを考古学では遺構と呼びます、なんちゃって) していろんな形に配置して施設や構造物を造ったりするのとでは、まったく異なりますよね。
人間の営みの中で作られた遺構=人工の施設なのかどうかで、全く違いますね。
なぜ乗せるのか知らないものの鳥居の上の石も鳥居と一体的な遺構と言えるのでしょう。
 磐座と云われているものの中には、尾根や山腹に突き出した自然のままの巨石・奇岩や岩盤がある一方、自然の巨岩・巨石のままであっても、他の場所から何らかの目的を以って搬入され、祭祀されるものもあったでしょう。
人が移動させてきた石は、何といっても自然のものとはいえ人工のものに変わって、長い間に亘って祭祀の対象物の一部となり、その石の周辺の造作、例えば周りの石組みや土の造成、祭祀行為の際の遺物類を伴う状況などとあわせて、大きく異なってきますね。
私が取り上げています生駒山嶺の巨石遺構ということで、発掘調査の実証もなしで、しつこく発信しております「三間石山巨石遺構」は、自然の石でまちがいないのですが、人工的にその場所へ何らかの目的で異動運搬されてきた巨石と周囲の石組みで構成された巨大な遺構といえます。
まぁーそれにしてもかなりのロマンと希望的観測が含まれておりますが。
http://www.h7.dion.ne.jp/~iko-kan/
日本各地の巨石や磐座とされるものも、いろいろな角度から考えてみる必用があるように思います。
私としては岩石祭祀学(http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/)のMURY様に期待している所です。

[6443] Re[6442]: 磐座の伝説など  神奈備 2005/07/11(Mon) 09:37 [Reply]
> yanaseです
磐座につきましてのサジェッション、ありがとうございます。

> 磐座や巨石にまつわる伝説だけを1冊にまとめた本というのはないでしょうか

民話集から拾い集めるしかないのかも。

石船、岩船伝説だけでも多くあるようです。
モチーフの大半はやはり神の降臨に使われた船で、上陸地て置いてあるとのパターンです。神様としましては物部の饒速日尊だけではなく、女神の名も見えます。

岩石祭祀学(http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/)のMURY様や
いこまかんなび(http://www.geocities.jp/iko_kan2/)のHarada様に期待申し上げたい所です。


> 石積み
 恐れ山で目撃しましたが、積み石があります。この風習は仏教に取り入れられて、御詠歌の「♪一つ積んでは父のため、 二つ積んでは母のため〜♪」になっていったのでしょう。
元々はおっしゃる通り、塞の神なのか峠の神への手向けだったと思われます。

> 石投げ
 追難の儀式に庶民が石投げで参加したことがあるそうですが、貴人達には迷惑至極だったようです。

> 名草巨石群
見てみたい巨石群です。紀伊の国にも名草郡や名草戸畔と「名草」と言う名が出てきます。なにかのつながりがあるのかも。

[6442] 磐座の伝説など  神話の森の番人 [Url] 2005/07/10(Sun) 23:27 [Reply]
ごぶさたです。神話の森の番人ことyanaseです。
磐座に関連する書き込みをつづけて拝見しました。

アイヌの異界との出入り口だったという話。また男根状のもの云々。
だいぶ前ですが栃木県足利近くの有名な「名草巨石群」を見たことがあるのですが、やはりセクシュアルな形状を伴うものが中央にどっしりとありました。
人間が生まれ出たところの形でもあるわけですから、死ぬときもそういう場所から魂は異界へ戻って行くのでしょう。日本語の「クラ」にはセクシュアルな意味も含まれていたのは確かですから。
 名草巨石群です→http://www.occult-web.com/walk/kanto/tochigi/tochigi15.htm

アイヌのお話のような、磐座や巨石にまつわる伝説だけを1冊にまとめた本というのはないでしょうか。写真集や考古学者のレポートより、真実を感じ取ることができるような気もします。

さて、鳥居の上に積まれた小石。
信州美ヶ原高原の観光歩道の辻(三叉路)のところで、小石が積み上げられて人間の背丈ほどの高さになっていたのを見たことがあります。普通の道なら道祖神が立っていてもおかしくない辻ですから、旅の道中の安全を祈る意味で小石を積んで行ったのだろうと思います。峠道の決まった場所で柴を折って置いていくという例はいろんな本で読みました。

鳥居の石の場合は、これに「石投げ」という所作や「遊び」が加わるのでしょう。人間の所作や動きの意味する古い信仰とは何か。というテーマも面白いです。

[6441] 河内名所図会の中の磐座の絵  神奈備 2005/07/10(Sun) 19:26 [Reply]
名所図会から磐座の情報はとれますが、地図の上で未知の大陸を発見しようとするものでした。

 葛城岩橋図、胎内くぐり http://www1.kcn.ne.jp/~e-mouja/iwahashiyama000402.htm

 岩船明神 http://kamnavi.jp/mn/osaka/iwafun2.htm

 二上嶽岩窟 http://kamnavi.jp/dk/kamo2826.htm

 窟弁天 http://kamnavi.jp/en/kawati/monooni.htm

 交野巖船 http://kamnavi.jp/mn/osaka/iwafune.htm

 星田妙見 http://kamnavi.jp/mn/osaka/hosida.htm

 獅子窟寺 http://kamnavi.hp.infoseek.co.jp/h1503.htm

文中に岩倉と触れていたのが一件。

[6440] 磐座奇行 紀の国  神奈備 2005/07/09(Sat) 15:04 [Reply]
伊太祁曽神社 猿石 http://kamnavi.jp/itakiso/meisho.htm

弁財天社 弁財天山の磐 http://kamnavi.jp/ki/city/sasuta2.htm

田殿丹生神社 磐座 http://kamnavi.jp/ny/tadono.htm

潮御崎神社 磐座 http://kamnavi.jp/ki/nanki/sionomisaki.htm

熊野本宮大社 満山社 http://kamnavi.jp/ki/nanki/honguu.htm

月見岡神社 磐座 http://kamnavi.jp/kumano/nhj/yunomine.htm

木葉神社 積み石依り代 http://kamnavi.jp/ki/nanki/konoha.htm

船玉神社 磐座 http://kamnavi.jp/kumano/nhj/inohana.htm

[6439] 磐座奇行 大和  神奈備 2005/07/08(Fri) 13:14 [Reply]
神奈備の磐座奇行(『磐座紀行』に掲載のない磐座)

磐座があれば裸足になり磐座に手を当てると、体内の悪いモノが流れ出てスッキリするとか。

春日大社 南門前の磐座 赤童子出現石 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/kasugata.htm

奈良豆比古神社 石瓶神社ご神体 http://kamnavi.jp/as/naratuhi.htm

鏡神社門前比賣神社 神像石 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/kagami.htm

矢田坐久志玉比古神社 天磐船石(舟人神) http://kamnavi.jp/mn/nara/yatakusi.htm

大倭神宮 磐座 http://kamnavi.jp/as/ooyamato.htm

伊古麻山口神社 陰石 http://kamnavi.jp/as/ikoma/ikomaya.htm

葛木倭文坐天羽雷命神社 磐座 http://kamnavi.jp/as/katuragi/kzkamori.htm

高天岸野神社 磐座 http://kamnavi.jp/it/kinki/takaamaki.htm

井光神社 磐座、大塔の磐座 http://kamnavi.jp/ny/ikari.htm

丹生川上神社上社 堤防の磐座 http://kamnavi.jp/ny/kawakami.htm

大日川丹生神社 磐座 http://kamnavi.jp/ny/obikawa.htm

玉置神社 玉石社、玉石社 http://kamnavi.jp/as/tamaki.htm

天河大弁財天社 磐座、神体山 http://kamnavi.jp/as/tenkawa.htm

岩神神社 巨石 http://kamnavi.jp/as/yosino/iwakami.htm

厳島神社 磐座 http://kamnavi.jp/as/yosino/itukisima.htm

御杖神社 山神の群 http://kamnavi.jp/as/uda/mitue.htm

宇賀神社 子もうけ石 http://kamnavi.jp/as/uda/ugauga.htm

九頭龍神社  磐座 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/kurakuzu.htm

十二柱神社 ダンノダイラの磐座 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/juunisha.htm

天香山神社  磐座 http://kamnavi.jp/as/asuka/kaguyama.htm

天石戸別神社 板石列 http://kamnavi.jp/as/asuka/iwatowake.htm

十二神社 神石 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/juuni.htm

九頭神社(長滝町) 磐座 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/nagakuzu.htm

日の谷 八つ岩 http://kamnavi.jp/as/yamanobe/hinotani.htm

[6438] 石投げ  神奈備 2005/07/07(Thu) 18:25 [Reply]
 鳥居の上の横木の上に石を乗せるべく石を投げますが、乗ればいいことがあると言った呪いの一つで、昔の子供時代には熱心にやった記憶を持つ人も多いと思います。子供時代が戦後の世代ですから、遊びとしての二つの集団間での石投げ合戦は行わなかったのですが、喧嘩の飛び道具として相手に向かって石を投げることはありました。命中して向こうの親が怒鳴り込んできたこともあった記憶が・・・
 愛国無罪を叫んだチャイナの若者が日本大使館などの投石を行っていましたが、これは手軽な武器と言うことでしょう。まじないの要素はないと思います。

 『石にやどるもの』中沢厚著 によりますと、『小右記』の長徳三年(997)に、「右衛門督、示し送りて云、寄相中將同車、左府より退出の間、華山院近衛面人数十人兵仗を具して出来、(木扁に翰のつくり)を持たしめ乍、牛童を捕え籠む、又雑人等、走り来り、飛礫其の間の濫行、云うべからず、ていり、驚奇極りなし、」とあり、飛礫すなわと石投げを平安時代よりこの方五月端午の節供の習俗であったとしています。
 また、祭礼時、石投げは路上の無礼講と云った感じで、小童どもが入り乱れてやっている絵が残っています。石を投げて菖蒲を切るのが神事だったと云うことのようです。

[6437] Re[6436][6427][6425][6423]: 磐座紀行 京都  神奈備 2005/07/07(Thu) 09:19 [Reply]
> 大変ごぶさたしてます。岩石祭祀のHPやっているMURYです。
> 磐座の話が出てきたので、出てきました。
>
MURYさん、ありがとうございます。
さすがにキチット掲載されています。
しかし、上賀茂の岩本社などはgoogleで出ません。
秘訣みたいなものがあるのでしょうね。

[6436] Re[6427][6425][6423]: 磐座紀行 京都  MURY [Mail] [Url] 2005/07/07(Thu) 00:31 [Reply]
大変ごぶさたしてます。岩石祭祀のHPやっているMURYです。
磐座の話が出てきたので、出てきました。

京都の磐座の写真ですが、私のサイトの方でも京都に関しては少々載せております。
投稿No.6423でURLの貼られてなかったところとして、

京都市山科区四宮町 四宮神社 立石
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/yamasina3moroha.html

京都市山科区小山町 白岩神社 巨岩
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/yamasina2siraisi.html

京都市北区上賀茂 賀茂別雷神社末社岩本神社 岩群
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/kamigamo.html

また、
桜井市出雲屋敷 山神祀跡 立岩
ですが、名前は「神の森遺跡」ではなくて「山ノ神遺跡」と思いますので報告しておきます。

あと、大神神社の中で、
桜井市桧原 桧原神社 石組
桜井市三輪 若宮神社 石
も、それと思しきものを↓で撮影しております。
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/miwameguri.html

最後に、
桜井市天神山 天神山 巨群
についても『磐座紀行』の記述を頼りにして色々歩いてきました。
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/tenjin1.html

何らかの参考となれば幸いです。

[6435] 丸石  神奈備 2005/07/06(Wed) 16:41 [Reply]
 北巨摩郡大泉村の金生遺跡は縄文時代の祭祀跡と言われています。ここから丸石や男根形の石棒がぞくぞく出土。
丸石は月であり、日であり、生むもの、生命力のしるし、しかし地球すなわち大地であるかどうかはガリレオのみ知る。
『信貴山縁起』などの絵巻物に、木の切り株の上に丸石がある絵、祠の前に丸石が置かれている絵があり、連綿として今日までその信仰が続いてきている。人工の丸石が仏教施設に使われたりしています。

 山梨県では丸石を道祖神して祀る場所は700ヶ所もあり、ほかに山の神、稲荷、屋敷神などにも丸石が祀られており、丸石神の数としては万はあろうと見られています。
 山梨県に接する東京都や他の県の一部にも祀られているようです。長野県上田市には屋敷神として多いようです。
 南紀熊野の串本町や古座川町の神社にも幾つか置かれています。熊本県にもあるようです。秋田県の大湯環状列石遺跡の中心部にも丸石が発見されています。

 丸石神が祀られている地域の分布から、特定の氏族がどうこうと言うことではなさそうで、はるか縄文の昔からの風習だったのでしょう。
 記紀風土記などに丸石祭祀のような話は出てこないようで、中央の王権では話題になっていないようです。

 丸石の誕生についてもおしてはかえす海の力によるものとか、川の岩の窪みの中の石が削られて丸くなったとか、そのような丸石が土の中から誕生してくる場合もあります。

[6434]  アイヌのあの世への道 『アイヌと古代日本』藤村久和氏  神奈備 2005/07/04(Mon) 14:38 [Reply]
 霊魂は洞窟からトンネルをくぐり越えて集落に至り、仮死の人はここから戻ることもあるそうな。戻らない人はこの集落で人生の長旅の疲れを休めて、あの世への準備をするそうです。集落で食べ物を食べたら、戻れないとか。
  昇天する時は、対岸の小山に登るそうです。この小山は”イワ”と言うそうです。”イワ”は i-wa=それ(あの世とこの世)の縁すなわち接点)と考えることができるとか。霊が山頂から昇天するのです。引用終わり。

 アイヌの文化には縄文時代の文化の流れが素直な形で残っているのかも知れません。それは朝廷による神社神道や仏教から離れた存在だったということ。
 さて、山の頂上に岩があろうかなかろうが、山の頂上をイワと呼んだということになります。そこに岩があれば、岩をイワと言うようになったのかも。逆に頂上に岩が無ければ、適当な岩を頂上へ持ち上げたのかも知れません。

 長い間の雨による浸食で山の頂上には岩は残りやすいこともあり、岩から昇天すると言う信仰が磐座を祀ることによって祖霊を祀ると言うことになり、さらに祈雨などの自然現象のことも祈念するようになったのでしょう。

[6433] Re[6432][6422] :磐座紀行大和 生駒山八大竜王社岩群  神奈備 2005/07/03(Sun) 21:13 [Reply]
> それらしい所を写真掲示板にのせさせていただきました。生駒山頂の東斜面、生駒市鬼取の旧鶴林寺跡=薬師の滝=八大竜王の滝の岩場でしょうか。                  
> http://www.geocities.jp/iko_kan2/ikoma-oni-ennogyouja.html

ありがとうございます。ここだと思います。\(^O^)/


http://www.geocities.jp/iko_kan2/katsudou-kiroku.html
第12回探索会 生駒山東麓の役行者・行基ゆかりの地を探索 2004.9.27 雨〜曇り

[6432] Re[6422] :磐座紀行大和 生駒山八大竜王社岩群  いこまかんなび [Url] 2005/07/03(Sun) 20:33 [Reply]
それらしい所を写真掲示板にのせさせていただきました。生駒山頂の東斜面、生駒市鬼取の旧鶴林寺跡=薬師の滝=八大竜王の滝の岩場でしょうか。                  
http://www.geocities.jp/iko_kan2/ikoma-oni-ennogyouja.html

[6431] Re[6430]: 関東のお社探しています  神奈備 2005/07/03(Sun) 19:46 [Reply]
茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川のスセリヒメです。

出雲伊波比神社

磯山神社「大己貴命 須世理姫命 事代主命 (配祀)大日ルメ貴命 木花咲耶姫命 伊弉册命」栃木県鹿沼市磯町66

三柱神社「事代主命 大己貴命 須勢理姫命」栃木県足利市駒場町486

三柱神社「事代主命 大己貴命 須勢理姫命 示現太郎大神 姫宮大神」栃木県足利市多田木町576

八幡社「品陀和氣命 建御雷神 伊波比主命 素盞嗚命 許登能麻遲比賣命 倉稻魂命 建御名方神 (配祀)菅原道眞 (主神)五十猛命 櫛御氣野神 須勢理姫命 天子屋根命 大國主命 大屋津邊命 市杵嶋姫命 抓津比賣命 大日靈命」群馬県太田市強戸956
http://kamnavi.jp/it/gunma/ootahati.htm

白子神社「大己貴命 (合祀)須勢理姫命 事代主命」千葉県長生郡白子町関5364

五所神社「須勢理毘賣命」千葉県香取郡大栄町南敷124

日枝神社摂社王室神社「須勢理毘賣命」東京都八王子市美山町

[6430] 関東のお社探しています  出雲好き 2005/07/03(Sun) 15:54 [Reply]
須勢理比賣をお祀りしている関東のお社を探しています。
埼玉に一社(出雲祝神社?)あったのは確認できましたが他にも無いか探しています。

実際には素盞嗚尊・大国主命・多紀理比賣も一緒だと助かるのですが・・・

宜しくお願い致しますm(__)m

[6429] 磐座紀行 島根県  神奈備 2005/07/03(Sun) 10:28 [Reply]
大社町   命主神社  岩  

平田市   立石神社  巨群

松江市   八重垣神社 重石

松江市   忌部神社  立石 http://www.genbu.net/data/izumo/inbe_title.htm

松江市   石宮    岩群 忌部玉造間の道路脇

玉湯町   岩屋寺跡  双岩

宍道町   白石神社  巨群 http://www.geocities.jp/celeste4851/iwakura/siroisi/isimiya.htm

斐川町   宇夜神社  石群

三刀屋町  飯石神社  岩  http://www.genbu.net/data/izumo/iisi_title.htm

木次町   手名椎神  石畳 http://www.city.unnan.shimane.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::1092

佐田町   多倍神社  巨岩 http://www.genbu.net/data/izumo/tabe_title.htm

瑞穂町   志都岩屋神社  巨群 http://www.pref.shimane.jp/section/keikan_shizen/midokoro/r32.htm

[6428] Re[6426][6420]: 狂心の渠  神奈備 2005/07/02(Sat) 22:32 [Reply]
> ※奇妙な符合が、九州に在ります。
> 「筑後川に突き刺さる山」=「天香倶山」の下流に、恵蘇(えそ之)宿(しく)八幡があり、その近くから、用水路が…(朝倉の三連水車がある)。
> 恵蘇宿八幡=斉明天皇崩御の地?。
>  狂心の渠は此方が本物?。
> 何やら、匂うのですが…。

福島さん こんばんは。
有間皇子と蘇我赤兄との会話に狂心の渠の件があるならば、九州へ行く前です。
ズーット九州での話とすれば、酒船石の山の天理砂岩の説明が苦しい。
などと思いますが・・。

[6427] Re[6425][6423]: 磐座紀行 京都  神奈備 2005/07/02(Sat) 22:26 [Reply]
> > 京都市左京区幸神町 幸神社 石
>
> 上京区幸神町の出雲路幸神社ですか?

ありがとうございます。
左京区には幸神町はなさそうです。おっしゃる通りの神社のことでしょう。
http://www.genbu.net/data/yamasiro/izumojisai_title.htm

ついでに
> 桜井市出雲屋敷 山神祀跡 立岩
は三輪山山中の「神の森遺跡」のことですので、写真掲示板にアップしておきました。


[6426] Re[6420]: 狂心の渠  福島雅彦 [Mail] 2005/07/02(Sat) 22:22 [Reply]
※奇妙な符合が、九州に在ります。
「筑後川に突き刺さる山」=「天香倶山」の下流に、恵蘇(えそ之)宿(しく)八幡があり、その近くから、用水路が…(朝倉の三連水車がある)。
恵蘇宿八幡=斉明天皇崩御の地?。
 狂心の渠は此方が本物?。
∴半島出兵の兵糧確保の為、用水路を掘って米の増産を図った?。
∴土地の農夫は労役に借り出され、息子は兵役に借り出されて、疲弊した?。
∴斉明天皇の仮宮の上空に夜な夜な鬼火が出た?。
∴斉明天皇は怪死した?。
何やら、匂うのですが…。

[6425] Re[6423]: 磐座紀行 京都  玄松子 2005/07/02(Sat) 21:00 [Reply]
> 京都市左京区幸神町 幸神社 石

上京区幸神町の出雲路幸神社ですか?

[6424] 磐座紀行 紀州  神奈備 2005/07/02(Sat) 12:05 [Reply]
新宮市千穂ヶ峰 神倉神社 巨群 http://www.mikumano.net/meguri/kamikura.html

周参見町稲積島 磐座 巨群 http://kamnavi.jp/kumano/ohj/inadumi.htm

周参見町周参見 周参見王子社 巨岩

中辺路町滝尻 滝尻王子社 巨群 http://www.wakayama-nanki.jp/season/16_kodou_report/

貴志川町岸宮 八幡神社 岩群 http://kamnavi.jp/ki/kisi8.htm

[6423] 磐座紀行 京都  神奈備 2005/07/02(Sat) 12:04 [Reply]
京都市伏見区稲荷 稲荷大社 立岩(背面磐座)

京都市伏見区稲荷 稲荷 三峯社 立岩 奥、中、下の三社 http://www.don.am/~shigeru/husimiinaritoriiyuukoku.htm

京都市伏見区稲荷 稲荷 剣石神社 巨岩 http://kamnavi.jp/inari/fusimi.html

京都市山科区小山町 白岩神社 巨岩

京都市山科区大宅町 岩屋神社 巨岩 http://kamnavi.jp/mn/kinki/iwaya.htm

京都市山科区四宮町 四宮神社 立石

京都市上京区鞍馬口 水火天神社 立石 http://www3.kcn.ne.jp/~mamama/kyoto/temple/suika-tenmangu-shrine-01.htm

京都市西京区嵐山  松尾大社 巨群 http://kamnavi.jp/yamasiro/matuo.htm

京都市西京区嵐山  月読神社 石 http://www.genbu.net/data/yamasiro/tukiyomi_title.htm

京都市左京区幸神町 幸神社 石

京都市北区上賀茂 賀茂別雷神社末社岩本神社 岩群

京都市左京区松ヶ崎 末刀岩上神社 巨岩 http://www.genbu.net/data/yamasiro/iwagami_title.htm

京都市左京区岩倉町 石座神社 岩群http://homepage1.nifty.com/hon/2/2-060/2-060.html

京都市北区雲ヶ畑 天津岩戸別稚姫神社 巨岩(岩屋寺の奥)

京都市左京区大原 金比羅山頂上 巨群 http://xr8k-tmr.cool.ne.jp/konpirayama/konpirayama.html

亀岡市千歳 出雲神社上の社 岩 http://www.genbu.net/data/tanba/izumo_title.htm

宮津市一の宮 真名井神社 岩群 http://www.h4.dion.ne.jp/~yama44/kanko/images/manai/manaiginja.htm

[6422] 磐座紀行 大和  神奈備 2005/07/01(Fri) 16:31 [Reply]
桜井市三輪 大神神社摂社磐座神社 石 

http://www.genbu.net/data/yamato/oomiwa_title.htm
桜井市出雲屋敷 山神祀跡 立岩
桜井市桧原 桧原神社 石組
桜井市芝 九日社 双岩 http://www1.kcn.ne.jp/~ganes-z/image/kunichi.html
桜井市三輪 祓戸神社 岩 http://7kamado.net/tunakosi.html
桜井市三輪 若宮神社 石
桜井市金屋 志貴御県坐神社 岩群 

http://www.genbu.net/data/yamato/siki_title.htm
桜井市与喜浦 長谷山口神社 岩
桜井市天神山 天神山 巨群 

http://www5c.biglobe.ne.jp/~izanami/iwakura7nara1.htm
   一の磐座  磐群
   二の磐座  重岩
   三の岩座  巨群
   四の岩座  巨群
桜井市忍坂 忍坂山口神社 石
大宇陀町中宮奥 劔主神社 巨群
室生村室生 室生寺奥の院 巨岩
室生村室生 室生龍穴神社 岩群 http://www.genbu.net/engi/index.htm
都祁村小山戸 都祁山口神社 巨岩 

http://kamnavi.jp/as/yamanobe/tugeyama.htm
天理市新泉町 大和神社 岩
橿原市木之本 天岩戸神社 岩群 

http://www.genbu.net/data/yamato/amanoiwato_title.htm
橿原市南妙法寺 益田岩船 巨岩 http://www.cnk-net.com/kanko/masuda-

iwahune.html
新庄町笛吹 葛城坐火雷神社 巨群 http://homepage2.nifty.com/musou-

ann/katuragi/katuragi.htm
香芝町逢坂 大坂山口神社 立岩
平群町越木塚 平群坐石床神社 巨岩 http://kamnavi.jp/mn/nara/heguisi.htm
平群町三里 船山神社 石 http://kamnavi.jp/as/ikoma/funayama.htm
生駒市生駒山 宝山寺般若窟 巨岩 http://kamnavi.jp/mn/nara/houzanji.htm
生駒市生駒山 八大龍王社 岩群
奈良市山上 霊山寺鼻高岩 岩
奈良市大柳生 夜支布山口神社摂社磐座神社 立岩 

http://kamnavi.jp/as/yagyuyama.htm
奈良市柳生 天乃石立神社 巨群 

http://www.genbu.net/data/yamato/ameiwatate_title.htm

[6421] 磐座紀行  神奈備 2005/06/30(Thu) 14:45 [Reply]
藤本浩一著『磐座紀行』から、大阪府の磐座。

柏原市 大県神社 http://kamnavi.jp/en/kawati/nudehiko.htm
八尾市 天照大神高座神 http://kamnavi.jp/en/kawati/monooni.htm
大東市 龍王社
交野市 磐船神社 http://kamnavi.jp/mn/osaka/iwafune.htm
私市  獅子窟寺 http://kamnavi.hp.infoseek.co.jp/h1503.htm
傍示  龍王山
傍示  天満神社
妙見山 妙見社
交野山 観音岩 http://kamnavi.jp/ym/osaka/hatamono.htm
枚方市穂谷  三宮神社 http://kamnavi.jp/en/kawati/hotanisan.htm
茨木市忍頂寺 龍王山薬師岩 http://www.ico-sangyo.net/kanko2/kanko_c/ryu_c/ryu_s.html
箕面市  為那都比古神社 http://kamnavi.jp/mn/osaka/inatsu.htm
箕面市  白龍岩
大阪市  座摩神社 http://kamnavi.jp/ym/osaka/ikasuri.htm

 磐座の写真を検索して見ましたが、なかなか出てきません。これはと言う写真がありましたら是非紹介してください。そうでなければ、この暑いのに出向かねばなりません。それも楽しみですが・・。


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