紫雲山中山寺奥院(守屋鎮魂)
兵庫県宝塚市中山寺 its-mo


奥院



交通 阪急宝塚線中山観音駅で中山寺 ここから奥院へ約50分の登山

鎮魂
物部守屋公、忍熊王

東向きの鳥居 赤い鳥居の神祠は大杉大明神祠
 



注釈
 物部氏蘇我氏の崇仏論に端を発した戦争は旧勢力を新興勢力とのせめぎ合いでもあった。

 中山寺の縁起(奥院前の掲示)によれば、聖徳太子は大仲姫のお告げによりこの山をお開きになりまして悲運の忍熊皇子の鎮魂供養の為、逆臣物部守屋の障りを除く為に当寺を建立されたのであります。 この頃から厄神明王が本尊として祀られるようになりました。これが我が国最初の厄神明王といわれ、以来千四百年余り幾多の興亡を経て今日まで法灯が継承されてきました。
 とある。

 四天王寺には守屋祠があるが、四天王寺の話では中山観音も守屋公を祀っていると聞いていたが、然りであった。
 また、忍熊王については、大仲姫(仲哀天皇の先の后:忍熊王等の母)の埋葬の地でもあったようで、その由縁を持ってこの地に祀られているのであろう。聖徳太子が忍熊皇子の墓の蓋を開けたとき、白鳥が飛び出し、岩間より清水がわき出したのでその、大仲姫と忍熊皇子之二神を崇めたと言う。

 『摂津名所図絵』にの紫雲山中山寺の本社の項に「忍熊王、疫神、大仲姫」としている。

白鳥窟と大悲水 忍熊王と母の大中姫を祀る。


 聖徳太子は四天王寺の建立場所を決めようと馬上から矢を放ち、現四天王寺に落ちたので建立したと言う。
 馬の蹄の跡が残るとされる石が奥院の上背後の山中にある。

駒蹄石


 奥院に登る道筋の十一丁付近に夫婦岩がある。実際には周辺には更に幾つかの岩が集まってあり、神代七代をお祭りしているようにも見える。また賣布神社がこの真南に降った所に鎮座、奥宮だったのかも知れない。

夫婦岩



たたずまい
登山道は国有林のようで雑木林になっている。 木々のたたずまいは実に快適、さわやかである。林は自然な植生が一番美しい。

配置

公式紫雲山中山寺

物部氏ホームページ

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