井光神社(いかり)
奈良県吉野郡川上村井光 mapfan
御船の滝
交通案内
近鉄吉野線大和上市駅 川上村方面行きバス40分武光橋下車 北へ3km
祭神
井光神
由緒
祭神の井氷鹿(いひか)は、吉野首の祖とされ、 『日本書紀』では、神武天皇が宇陀から吉野へ巡幸時、人が居て井戸の中から出てきた。その人は体が光って尾尾があった。
天皇は「お前は何者か」と問うと「国津神、名は井光」と名乗ったと言う。
往古は十二社権現とも称していたようである。
御神体は十三体、一つは井光神(立石とされる)、十二は十二社権現と言う。本殿後方に磐座がある。
吉野町飯貝も井光の候補地である。
集落の神社
本殿背後の磐座 高さ1.5m
お姿
井光川沿いに3km程で「井光の里」と言うバンガロウ地と休憩所が出来ている。 ここから左手に坂を上ると井光の集落があり、井光神社が鎮座している。
また右の道を北の方向へ行くと「聖跡 奧の宮」「井氷鹿の井戸」の標識があり、そこを山へ左に入ると奥宮とされる場所があり、井戸跡とされる窪地や「神武天皇御旧蹟井光蹟」と「吉野首部祖加弥比加尼之墓」と刻まれた石柱が建てられている。
地元の古老は600年前までこの辺りに木地師が住んでいたのではないか、とおっしゃっていた。 600年の根拠は集落に鎮座する井光神社の杉の古木が樹齢600年程度で、現地へ遷座の際植えたものではないかとの推定からであった。
奧宮への上り口から更に3km程で、「御船の滝」の標識が見える。 美しい滝である。 この滝の所から左に回り込み、上って行くと巨大磐座の前に御塔神の小祠が祀られている。大塔宮神社と称されていた。
また、その手前から2000mで、奧宮へ行く事ができるようである。
大塔の磐座
『吉野郡名山図志』 天然の山巖 高さ三十余丈、面白が、鼻、目、耳、儼然たる威霊、衣体襞皺甚適、眼口有如眉之趣、程を隔ててこれを窺うに妙功尽したる人作にてもとてもこの精神威霊あるべからず、
仰ぎ望めば最も畏懼すべき
「吉野首部祖加弥比加尼之墓」
「神武天皇御旧蹟井光蹟」
その向こうの窪地が井戸跡とされる 直径30m程
お祭り
10月の第二土曜が千本餅つき 日曜日が例祭
大和・紀伊 寺院神社大事典(平凡社)、古代工人史紀行(深沢武雄)、『川上村史』
丹生都姫伝承
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