河根丹生神社 (かねにう)
和歌山県伊都郡九度山町河根1



鳥居と拝殿の風景




交通案内
南海高野線 難波→高野下駅下車 東へ2km mapfan


祭神
丹生都比賣命
合祀 久久能智命、豐受姫命、手置帆負命、彦狹知命、高野御子大神

由緒
 神社の由緒書きによれば
「空海上人のすすめで、南大足ら6人の長老は丹生都比売、高野御子の2神をゆかりのある塩の瀬に祀っていたが、藤原時代に社殿がすたれたので、河根、東郷、丹生川の3村が分け祀ることとなり、河根村は現在地の宮垣内に社殿を建ててここに迎え、氏神として敬って来たと伝えられている。 永正十四年(1517)、延宝六年(1678)に社殿を改築した棟札が現存する。
明治5年社殿改築、同6年村社となり、同45年小字上庄田谷の厳島神社を合祀、昭和7年に屋根替えを行う。 その間拝殿、神饌所、鳥井、手水舎、瑞垣、玉垣などが整えられ、東高野街道唯一の名所として栄えて来た。
宝物としては、狛犬として県下最古の応永二十六年(1419)の銘がある石造狛犬一対(県有形文化財)、翁の面2面など数々の文化財を保存する。

 江戸時代に高野山の参詣道として当地を通る高野街道がにぎわい、当村も「僻地の鄙風なし」と形容された。
 また傘紙に適した高野紙の産地でもあり、紙郷とも言われた。

流造本殿


お姿

 玉川峡と呼ばれる地域で丹生川には所々に巨石が見られる。丹生川沿いの河根集落の上流側北側に鎮座、隣は日輪寺。
街道から少し坂を登る。標識に30秒とある。 庭に南向きに鎮座、社殿から美しさを感じる。庭の向こうに日輪寺。


お祭り
10月15日 1日間 例祭 [通称]秋季例大祭

流造本殿



紀伊續風土記 巻之五十 伊都郡 相賀荘 河根村から


○高野明神社   境内五十四間
 本 社 
一間半餘 一間半  本地大日堂
村中にあり 蔵王権現辯財天を合祀す 加梨諦母三寶荒神等の末社あり  神寶に翁の面あり 社殿壮麗なり 勧請時代詳ならず 里老の傳へには應和二年(962)創造といふ
   別 當 日輪寺 
大智山遍照院行人方興山寺末
宮の側にあり 山蔵院號元禄九年(1696)仁和寺より免許なり
 


参考 『和歌山県神社誌』、『平成祭礼データ』

丹生都姫伝承
紀の国 古代史街道
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