三重県多気郡多気郡多気町丹生 its-mo 交通案内
『伊勢国恵日山観音寺神名帳』に伊勢国内の大社を掲載している。多度、阿射賀、稲生、椿、長谷、大苗代、福隅、中跡、賀保、丹生内、丹生外大神が紹介されている。当社は丹生内大神で、丹生中神社が丹生外大神と云われた。 南東約12kmの度会町の森添遺跡は縄文時代後期から晩期のもので、東日本、北陸東海など各地の土器が混じっている人々の交流の多い遺跡で、かつ朱を粉末にするすり石60個、朱を貯蔵した土器などが出土している。(『伊勢と熊野の海』海と列島文化8) 隣接すると云うか神体山を共有する弘法大師空海の開基と伝わる真言宗神宮寺とは神仏習合の歴史を物語る。 真言宗の進出先に丹生神社が多いのは、水銀の産地に丹生神が祭られており、そこに真言宗が出ていく場合、または先に真言宗の場合、またワンセトで水銀の産地に進出する場合などがあろうが、 此処の勢和村の場合にはどうだったのだろうか。丹生大師に鎮座する丹生都姫神社再建の由緒書きによれば、同時期のように見える。 それにしても、なぜこの丹生神社の祭神は丹生都比売神ではなくなっているのであろうか。
祈雨祈晴がなされたことが大きく影響しているのであろうか。松田博士の云われる丹生神の大和系変化であろうか。
勢和村は山々のいたる所に採掘穴が縦に横に残っており、子供達には「危ない」と注意があるようだ。
松阪市になるが村民バスの終点は大石と云う。ここに丹砂採掘の道具類の展示物があるそうだ。丹砂採取は公害は出ないものだが、公害を恐れてか採掘をやめているそうだ。
経済的な採算の問題かも知れない。
一の鳥居の正面に摂社となっている丹生中神社が鎮座
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