アツママー(阿津真間)御嶽
または(東(アズマ)神社)

沖縄県宮古島市西里 地図

鳥居


交通
中央縦線の起点から西里大通りに抜ける道路沿いに鎮座。


祭神
ニィーラウプティダ 脇神 張ヌ主(チョウヌス)、御栄加主(うえかす)

由緒
 『宮古史伝』には、祭神は池間島・大主御嶽の子方母天太(ニヌパウマティダ)を母とする十二方の神々のうち、総べての人事諸事を掌り給ふという蒲戸金主とする。
 『宮古島庶民史』には、「男神にーらぷ天太うぶ張の主」と記されている。「にーらぷ天太」とは死後の世界の入口にあって生前の所業をもとに審判を下す神で、「張ヌ主」とは人の所業を記帳していると言われる。
 御栄加主は家族安泰・栄進の神。

拝殿


 

たたずまい
 社殿の配置は神社そのもの。この地域では最も規模の大きい御嶽である。クバ・フクギ・アコウ・ガジュマルが鬱蒼と茂っている。本殿の中には鏡が置かれているという。拝殿と神殿の周囲には多くのイビが置かれており、夫婦神・大和神・出雲の神・学校の神・水ヌ神・オテンドウ・ウマティダ・竜宮・ツカサヤー(漲水御嶽)への遙拝を行う。

神殿


 

お祭り
2月・ヤシキダミ、5月・ムギブー(ウーブー)、6月・アーブー、9月・ユークー(甲寅日)、十一月・ウエカダスキ、12月・トゥスヌパン

拝殿正面上の龍



『平良市史』、『沖縄県の地名』、『沖縄拝所巡り』(比嘉朝雄著:那覇出版社)
2007.12.25


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