藤越神社
京都府亀岡市千代川町千原安田48

全景


交通
JR千代川駅 北へ8分 its-mo

祭神
野椎命

鳥居

由緒
 御祭神の野椎命は、伊邪那岐命の御子で野を司られる、またの名を鹿屋野比売といふ女神で、今の薩摩の阿多郡に住んでをられた。夫神に従ひ、日向から西海道を伊勢へと出られ、淡海国の日枝の山に来られる道すがら、山野の物・甘菜辛菜に到るまで霊感を示された。そのために邪神たちはそのお姿を見るや平伏し拝したと口碑にある。(『故郷鎮守の森 亀岡神社誌』から)

 上記社伝を解析しよう。
 薩摩の阿多郡 阿多隼人の居住地は開聞岳の麓付近とされる。天孫降臨の主役の瓊瓊杵尊が到着したのが吾田国の長屋の笠狭碕に着いて、事勝国勝長狭と出会い、また美人の鹿葦津姫と出会う。
 鹿屋野比売の亦の名を野椎命と申し上げるのは、鹿屋野比売の鹿屋は前置の神とか魁とかの意味で、野比売と言う意味のようだ。鹿屋と言う言葉は地名として、『和名抄』に、大隅国姶羅郡に鹿屋とあるが、ここは大隅隼人の地であり、吾田隼人が住んでいたのではない。そのようなローカル神ではなさそうだ。
 西海道では四国特に阿波国に鹿屋野比売の神を祀る神社が多い。ついで近江。
 鹿屋野比売の神の夫神とは大山津見の神のことで、近江の日吉大社の祭神となっている。

拝殿

たたずまい
 千代川駅の北側の道をしばらく行くと、田圃の中に鎮守の森が見えてくる。一見近づき方がわかりにくいが、こう言う時には旧道から行くのが常道。それも南から、東からが基本だが、今回は旧道の南から行って西に入る道だった。参道にが大きい石灯籠が二基、次に大きい楠木が二本、鳥居は南側にたつ。
 本殿の周辺は低い石垣で覆われている。

本殿

お祭り 10月 21日  例祭

京都の神々

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