猿田彦神社・庚申社
京都市右京区山ノ内荒木町3

鳥居 この裏側に「日獨平和記念」と彫られている。

交通
京福嵐山線山ノ内駅 西500m ゼンリン

祭神
猿田彦大神

舞殿

由緒
 【平成祭CD】 当社は山ノ内庚申と言い、京洛三庚申の一社に数えられ、洛西の旧社として著名なお社である。猿田彦大神は道開きの神、人生の道案内の神と崇められ、諸芸上達、開運除災、除病招福の御神徳を以って世に知られている。
 見ざる、言わざる、聞かざるの三神猿は、世の諸悪を排除して開運招福をもたらすべき崇高なる御神教を示すものである。
 庚申祭りは、平安時代より十干十二支の庚申(かのえさる)の日に祀り、江戸時代に至り庚申待、庚申講と言い村人が集まり猿田彦大神、青面金剛のお軸を掛け、七種の供物を捧げ夜を明かして萬福招来を祈願したのである。 現在も60日に1回の庚申日にお祭りをしている。新年初めの庚申日には、近郷近在より除災招福を祈り、参詣する信者はあとをたゝない。
 御社殿は元安井村松本領にあって、境内には山伏修験者の行場があり、愛宕詣りをする人々は滝に打たれ身を清めて参詣したもので或る。
 明治18年現在の地に移築されたが、今も行場の名残をとどめる大小無数の石が境内北側に存在し、火伏せの神、秋葉明神を祀り、南側には不動明王が祀られている。
 昭和五十五年は六十年毎に迎える庚申の年に当り、御神殿修復中礎石に使用されていた道標に刻まれた、「あたごへ二里半」の文字に往時を偲ぶことが出来る。

本殿

たたずまい
 京福電鉄の線路と道路の隙間に鎮座している。境内には多くの摂社が丁寧に祭られている。 男岩・女岩があり、昔は御神前の両側にあって両岩を撫でて祈願を込め縁結び、安産子授けを祈ったものである。

本殿

お祭り

 10月 第三日曜日 例祭

摂社 秋葉・稲荷  役行者尊など

参考書 『平成祭礼cd』、境内表示板

京都山城の神々

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H20.10.27