阿奈志神社
福井県小浜市奈胡字宮の脇62-27

鳥居



交通案内
JR敦賀駅から北東へ3.5km its-mo



祭神
大己貴命



由緒
 若狭国遠敷郡の式内社である阿奈志神社に比定されている。
 『日本の神々8』(大森宏氏)によれば、「当社宝物名石金ノ鶏など古くは御座候」云々と古文書を紹介され、若狭湾沿岸に分布する鶏説話の伝承にふれられている。
異国より王様がやって来て身まかったので塚を作った。その墓の中に黄金の鶏が埋められている。
と云う説話だそうだ。

 小浜は半島との交流の要所の一つで、ここから琵琶湖(近江今津)へのJRバスも通っている)、そうして大和へと入った人々も多かったのだろう。鶏の話は新羅からの渡来人が持ち込んだものと思われ、当社名の「アナシ」も大和の「穴師」と同名であり、兵主神や産鉄氏族の天日槍神との関連を抜きには考えられないだろう。
 地理的に云えば、アナシの名を持つ神社としては最古のものかも知れない。また大和へのルートではないが、近江国 伊香郡の黒田神社の摂社に穴師神社が鎮座している。これは敦賀からのルートかも知れない。天日槍神は瀬戸内海から播磨や近江に入ったとの伝承もあり、一概には日本海ルートとか決めつけにくいが・・・。

社殿

お姿

 南側が開けて川が流れ、北と東西は山に囲まれた風水的には絶好の地の北奥に鎮座している。また少し南には墓地が散見される小丘があり、土壌は際だって赤い。産鉄族の拠点にはふさわしい立地に思える。

 山裾の神社で、木々が多い。この地の神社には舞殿が目立つが当社も舞殿を持つ。

本殿

お祭り

 4月30日 例祭宵宮祭  5月 1日 例祭

 日本の神々8 白水社

兵主神・邪馬台国と天日槍命・赤留比賣命

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