墨坂神社
奈良県宇陀市榛原区萩原 ゼンリン


鳥居



交通 近鉄榛原駅 南東600m

祭神 墨坂神(天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、伊邪那岐神、伊邪那美神、大物主神の六柱の神を言う。)

由緒   古くは伊勢街道の天神の森に鎮座と言う。現社地から北西1kmの所であり、神武紀の鳥見の霊の畤の跡とされている場所である。
 神武紀には兄磯城が炭に火をつけて天皇軍を阻んだとの故事がある。
 崇神天皇の時、神々が荒れたので、大和への東の入り口にあたる当地の墨坂の神に赤色の楯矛を祭り、西の大坂の神に墨色の楯矛を祭ったと言う。西は大坂山口神社に比定されている。 疫病退散と祈雨の祈りであった。東の墨坂神社が延喜式に記載のないのが不思議である。


拝殿



お姿

 
近鉄榛原駅から東へ行く。宇陀川にかかる赤い橋を渡ればこの神社である。赤色を基調とし背後の向井山の緑との調和のとれた美しい神社である。
 摂社には祓戸神社「瀬織津姫神、速開都姫神、氣吹戸主神、速佐須良姫神」と恵比須神社「少彦名神」、大山祇神社、竜王宮「罔象女命」がある。
 元々は水神を祭る聖地であったと思われる。波動の良い湧き水が滾々と湧き出ている。
 摂社の恵比須神社の祭神が少彦名神であるが、この神は大国主神のよきアシスタントであり、事代主神とよく似た働きの神である。スクナは魚であり、恵比須神でよい。


本殿





例祭 10月27日


大山祇神社の磐座       竜王神の磐座
 

平成祭礼データ

 参拝のしおり

 当社は、宇陀郡榛原町萩原に鎮座しており、祭神は墨坂神、創立年月不詳であるが、記紀登載の神社で推古天皇15年に榛原町西峠から現在地に移転している。明治までは六社権現とも天野宮とも称していた。旧跡には渡行地があり例祭日に渡行地から本社へ時代行列、太鼓台が列をなし本社で例祭を行う。
 近隣町村は「榛原まつり」と称し賑わっている。また境外末社の恵比須神社は2月10日例祭を執行しているが「榛原えびす」と称し参詣者が多い。
    以上

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