船玉神社
大阪市住吉区住吉2-9-89mapfan



神社

交通

住吉大社内



祭神
猿田彦神、天鳥船神


由緒

 摂津国住吉郡の式内社。 祭神は二柱を先導神と船舶神と見なしての中世以降に付会されたもの。
 『住吉大社神代記』に、「船玉神 今謂。齋祀紀国紀氏神。(志麻)神。静(火)神。伊達神 本社。」とある。「( )」は補われた字」。紀氏の祀る神を紀伊三所神と称して、それぞれ式内大社であるが、一説には祭神を五十猛命三兄妹の三座とするが、やはり木材を基礎とした製鉄、造船の神々と見える。このように船玉神は船そのものを守る神である。『本記:船木等本記』に、「大幸還上賜。其御舩令レ奉二齋祀武内宿禰一。 志麻社静火社伊達社。此三前神也。」とあり、これらの神々は武内宿禰によって祭祀されたとする。紀ノ川下流域の支配者であった紀直(この頃は紀豊耳)も神功皇后の西征に水軍として参加したのである。住吉大社の祭祀に預かった手搓足尼も『津守氏古系図』によれば、母方を紀直の祖宇治彦の女鹿島姫とする。
 船玉神とされた志麻神、静火神、伊達神は紀水軍を先導し、全体を住吉三神が先導したと云う形になっており、住吉三魂を奉ずる神々とも言える。 



日前宮    志麻神



静火神    伊達神


お姿

 住吉本殿の鎮座する神域の南側の神域に置かれている。その昔は五所御前−住吉第四本殿−船玉社と直線上に鎮座していたと云う。船玉神が姫神を経由して住吉三神を祀ると云う構成であった。


お祭り

10月 21日 船玉神社例祭  

平成祭礼データ
船玉神社
天鳥船命・猿田彦命を祀ります。天鳥船命は天上との交通、すなわち大空の船の守護 神であり、猿田彦命は天孫降臨の際先導を果たされた神様で、船の御霊であると同時 に航空の安全を守る神として全国唯一の信仰をうけています。

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