熊野古道、和歌山県の王子社
奈久智王子

和歌山市奧須佐字王子3



 銅鐸の出土地である。伊太祁曽神社から西へ300m程行き、海南方面に南下する。
 熊野古道であるが、やや広く車が多いので注意。金属製の鳥居のある須佐神社の前を過ぎて四つ辻を過ぎると、左側にオウジ建設の看板がみえる。その向かいに奈久智王子の説明板がある。
 看板のある民家の南側に狭い道が蜜柑畑に登っている。屋根と同じくらいの高さの所に椿の木がみえる。二本目の椿の木に隠れるように小祠が鎮座している。
 奈久智王子は那口王子とも記される。
伊太祁曽神社に合祀されているのはこちらの王子であろう。



奈久智王子小祠 
ゼンリン




紀伊国名所図絵から 左奈久智王子 右 須佐神社




 紀伊続風土記にはここから古道を30分程南へ行くと左側に竹藪があり、地蔵さんの奥に小祠がある。これを奈久智王子に比定している。向い山というようだ。
 この王子社の所在は歴史の霧の中に隠れてしまったのである。



紀伊続風土記の奈久智王子小祠 ゼンリン



続風土記奈久智王子から熊野古道は南へ



平緒王子から奈久智王子への地図


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