天香山神社
三重県松阪市保津町 its-mo


鳥居




交通

近鉄山田線漕代駅北3.5km

祭神

天香山命
または 高嵜姫、八柱神、須佐之男命、伊邪那岐命


由緒

 伊勢国多気郡の式内社。
 神社は高崎宮とよばれていたそうで、祭神を高嵜姫とする説がある。また天八千々姫とする説もある。
 神社名が天香山神社の場合、天香山神が祀られているはずだが、敢えて違う神であるとするのは後に覆ぶさった神なのか、天香山神以前に祀られていた神のことであり、高嵜姫は『平成祭礼データ』によると、当社にしか祀られていない神であり、地主神なのだろう。 そうすると、天香山神を奉載する人々が高嵜姫に被さったのだろう。

 この近辺は皇太神宮に奉する神御衣に由来する神社があり、秦氏がらみの織姫でもある天八千々姫なども祭神として考証されている。

 奈良県磯城郡田原本町保津に鏡作伊多神社が鎮座、鏡作部の祖神の石凝姥命を祭神としているが、『神宮雑例集』には鏡作部の遠祖を天香山神としており、当地の住所の保津が共通していることは何らかのつながりがありそうだ。

拝殿





お姿

  旧街道沿いに鎮座、やはり伊勢の神社で没個性。どこも一緒。
 おまけに由緒も祭神も摂社の名前も全く記されていない。貧困な文化行政を感じる。

本殿



お祭り
例祭  3月28日

参考 『式内社調査報告』

物部氏神社一覧と地図
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