石作玉作神社
滋賀県長浜市木之本町千田793 its-mo

遠景


交通 北陸本線高月駅北北西3km

祭神 天火明命、玉祖命

車道(北国街道)に面した鳥居



由緒 鎮座地は『和名抄』楊野荘に属していた。中世は石作荘だった。
 当社は伊香郡の式内社である石作神社と玉作神社を延宝五年(1472)に合祀したもの。千田集落の南に古字石作があり、石作神社の旧地とされる小丘があり、紅梅の老樹があったと言う。ここから勾玉、管玉、砥石などが発見されたと言う。
 石作神社は石作部の祀る神社であって、祭神を祖神の天火明命としている。玉作神社は玉作部に関わる神社であり、玉祖命を祀ったのである。別名を天明玉命や玉屋命と言う。
 石作神社、玉作神社ともに創建年代は不詳。

拝殿




お姿
社叢は古社らしい雰囲気をたたえている。
 北陸街道から神社に見とれており、うっかり街道である車道に足を出した所、丁度段差の所にかかり思いっきり捻ってしまい、強烈な捻挫。車道にばったり倒れたが、信号が赤であって車が走っておらず、命長らえた。これも神のご加護かも知れない。
 磐座がある。また玉姫伝説が語られている。銀杏や杉の神木が大きい。

本殿

 4月 5日 例祭

玉姫物語
むかし、千田は、石作りの庄と呼ばれていました。
 この里に、そうざえもんという人が住んでおりました。
 そうざえもんさんには、名を玉姫という、それは美しい娘さんがありました。
 そして、このことを、どこから伝え聞いたのか、伊吹の山に住む伊吹の三郎という男が、この娘をひと目みたいと里へやってきました。
 伊吹の三郎は、大変な怪力をもった大男でした。その上、里をあらしまわり、人々からは、大層恐れられておりました。
 三郎は、草屋根の下で、無心に玉を磨いている玉姫の姿にひと目ぼれしてしまいました。そしてさっそく「娘をわしにくれ。」と、そうざえもんさんに頼みました。
 そうざえもんさんは、「嫁にはやsれぬ。」と恐る恐る、でも、きっぱりことわりました。
 怒った三郎は、伊吹の山の岩石を石作りの庄めがけて投げつけました。投げつけた石はその里の岩田という田に落ちました。
 今も、その石が、千田のお宮さんにまつられており、伊吹の三郎の手の跡が残っているのが見られるということです。

玉姫物語の碑と石


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