水口神社
滋賀県甲賀市水口町宮の前3-14 ゼンリン


鳥居



交通 JR草津線貴生川駅北東2km、乗り換え近江鉄道水口城南駅南すぐ



祭神 大水口宿禰 配 大己貴命、素盞嗚尊、稻田姫命
摂社 玉津米神社「玉留産靈命」、武雄神社「武甕槌神」、日枝神社「大山咋命 配 徳川家康」、他



由緒 大水口宿禰は饒速日命の3世の孫、出石心大臣の御子で、郷土開拓の祖神とされている。系譜を記すと、饒速日命−宇麻志麻治命−出雲色多利姫−出石心大臣命−大水口宿禰とつながる。 また、別の異説があり、『姓氏録』では穂積朝臣の祖と言われ、伊香色雄命の子とされる。この伊香色雄命は近江伊香郡を本拠とするとの見方がある。 伊香郡には物部の地名がのこり、大新河、建新河、大水口、安毛建彦など近江の地名を負った物部系豪族が出ている。 物部氏の匂いのする近江である。

 水口神社の創始は平安時代初期と見られている。 しかし、一つの社伝によれば、垂仁天皇の時稲田姫命が天照大神を奉じて近江国に到り、族長の矢田部宿禰蔵田麿に神鏡の鎮座すべき地を問うと、蔵田麿は甲可日雲宮地が最もふさわしい旨を伝えた。そこで甲可川(野洲川)を遡って現社地に到り、四年間の奉斉の後、大己貴命を神鏡守護神として祀ったのが草創であるという。 これは『倭姫命世記』(鎌倉時代の創作)を本にしたもので、とるに足らないし、水口神社も主張はしていない。

 近江国甲賀郡の延喜式神名帳に記載の社である。

 平成10年12月に本殿上部が焼失、現在、摂社武雄神社に仮鎮座中であり、本殿は修復中である。
 鎮座地は伊勢への参宮道の「伊勢大路」にあたる。これが『倭姫命世記』と関連させた伝承を生んだのであろう・

社殿



お祭り


例大祭水口まつり 4月20日 水口曳山まつりは16基がでる。

参考
 日本の神々5(満田良順氏) 白水社 、水口神社参拝の栞、
水口神社HP

公式水口神社

物部氏ホームページ

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