等弥神社(とみ)
桜井市桜井1109

鳥居


交通案内
桜井駅(近鉄、JR) 南東 2km(多武峯方面) its-mo


祭神
上ッ尾社 大日め貴命(天照皇大神)
下ッ尾社 春日大神(磐余明神)、八幡大神(結びの宮)
登美連は饒速日命を祖神としており、祭神を饒速日命とする説がある。

下ッ尾社

由緒
 かっては物部氏の祖神である饒速日命が祀られていた。「祭神は時勢によって変わりうる。」とはこの神社の宮司さんの言葉である。
源氏の世になれば宗像神、八幡神、平氏になれば出雲の神、藤原氏になれば春日神、物部神、天皇ならば天照皇大神、天津神である。

由良哲次氏は「邪馬台国の都をここより2kmほど南の「高家」であった。*1」 との説を出されているが、邪馬台国を主催したのが物部氏である事から、ここに饒速日命を祀る神社があるのは不思議ではない。 神武天皇が大和に入り、祖神を祀る霊疇を設けた鳥見山の麓である。


お姿
 前の道は桜井吉野線であり、古代からの要路があった。神奈備は鳥見山である。この神社の境内一帯には古代の遺跡が多く出ている。 参道は長く、木々が鬱蒼としており、手入れが行き届いている。古いがおごそかな本殿である。希にみるよいたたずまいの神社であると思う。

 もとは鳥見山中にあったが、天永三年(1112)五月の霖雨による山崩れのため埋没したので現在地に遷したと言う。

上ッ尾社拝殿

上ッ尾社本殿

お祭り
 5月 5日 例祭
5月13日 霊畤大祭
10月17日 秋祭り

*1 邪馬台国と大和(由良哲次)学生社
寺院神社大事典 平凡社

物部氏ホームページ


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