倭恩智神社(やまとおんち)
奈良県天理市海知町32 
ゼンリン


交通 JR桜井線柳本駅西1.5km



祭神 建凝命


注釈 大和国城下郡の式内社である。大和海軍航空隊の飛行場建設のために昭和19年に現地へ移動した。

 大和郷の西端に当たる。建凝命を祭神としている。「大和志料」には倭淹知氏の祖神とある。アンチがオンチに転訛か。

 河内の恩智神社は大御食津彦命、大御食津姫命の二神を祀る物部氏の本家の斎祀った神々であるが、 この社の大和郷版であろう。物部氏の相当な氏族が斎祀ったものと思われる。鳥取氏の祖は角凝命とする。 鳥取氏であろうか。

 この神社の創祀は崇神天皇七年とされるが、崇神紀に八十万の郡神を祀るとあり、大半の神社はこれによって創建の年代を語っているがもとより神社の形を持ったのは後世のものである。
 漢字一文字、水、山、野、火、雷などを神として崇め畏れ、木や岩を神が降臨するものとして祀ってきた歴史は途方となく遠い古であろう。

本殿




お姿

 さほど大きくない敷地に鎮座している。それでも古社らしい風格がある。
 

お祭り
例祭    9月 7日〜9日

 シンカン祭は輪番制による大小当屋によって行われる。この祭りの神餞は七色の御供、荷い餅・花御供の三種がある。
七色の御供とはミカン、柿、梨、栗、棗、茗荷、桃の七品で、これを一つづつ長さ45cmの竹串にさし、里芋に立てて、下に土器を敷く。 これを十膳作り本社へ七膳末社へ三膳供える。他の供え物も同様に行う。

物部氏ホームページ


神奈備にようこそに戻る